iPhoneアプリのビルドはXcodeで行いますが、まず先ほどインストールしたプロビジョニングプロフィールとプロジェクトの関連付けを行います。
同じ情報ウィンドウで「プロパティ」タブを選択し、識別子のフィールドに登録済みのアプリケーションIDを入力します。注意するポイントは、アップルが付加したランダムな英数字は入力せずに「iphoneapp.atmarkit.co.jp」の部分だけを入力するということです。
これで準備完了です。
転送にエラーが出る場合、ここまでの手順のどこかが間違っています。これらの手順はDeveloper Programでスクリーンショット付きで詳細に解説されていますので、入力ミスや設定忘れがないかもう一度念入りにチェックしてください。
App Storeにアプリを登録する際は、デバッグ用ビルドとは別のプロビジョニング(アプリ登録者としての準備)プロフィールが必要になります。こちらの手順は基本的に同じなので説明を割愛します。
ビルドの際は、Xcode上でディストリビューション用の構成に切り替えを行う必要があります。アプリケーションIDやプロビジョニングプロフィールの登録もデバッグビルドと同様に行います。
ビルド以降手順が違うのは、配布用のビルドはビルドフォルダの中に生成されたバイナリを使うところです。ファインダーから「アプリケーション名.app」というアプリケーションをZIP圧縮して、App Storeへの登録に備えます。
App Storeへの登録には、ZIP圧縮したアプリのほかにiTunes Storeで表示するためのスクリーンショットやアプリの説明文章などの素材が必要になります。
アプリのプロモーション用に大きなサイズ(512×512ピクセル)のアイコン画像が必要な点も要注意です。アイコン作成時に小さい画像を凝って作っていると、後から巨大画像も作ることに気付いて泣く羽目になります。最初から両方のサイズの画像を意識して作成しましょう。
実際の登録の様子を見てみましょう。
App Storeへの登録には、ZIP圧縮したアプリのほかにiTunes Storeで表示するためのスクリーンショットやアプリの説明文章などの素材が必要になります。
アプリのプロモーション用に大きなサイズ(512×512ピクセル)のアイコン画像が必要な点も要注意です。アイコン作成時に小さい画像を凝って作っていると、後から巨大画像も作ることに気付いて泣く羽目になります。最初から両方のサイズの画像を意識して作成しましょう。
恐らく多くの人がつまずくのは、プロビジョニングプロフィールの作成とプロジェクトへの組み込みではないかと思います。一部でも間違っているとビルドが失敗してしまいますが、エラーメッセージだけでは何を修正したらよいのか分かりにくいため、あれこれやって多大な時間を使う羽目になりかねません。
当初はDeveloper Centerの説明が少なかったこともあって、ネットを検索しなければならずに苦労しましたが、最近は詳細な手順説明や作業の様子を説明したムービーもあり、指示のままに進めば、とにかくビルドとインストールまではこぎ着けるようになっています。繰り返しになりますが、ともかくミスがないように慎重に手順をこなしてみるのが秘訣(ひけつ)といえるでしょう。
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