iPhoneアプリケーションをApp Storeに登録してみた：これ、俺ならこう使う（6）（3/3 ページ）

» 2009年02月10日 00時00分公開

[立薗理彦，＠IT]

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App Store登録のための審査について

　Coco Twitterを登録してから4日ほどして「Coco Twitter: Application Submission Feedback」というタイトルのメールが届きました。

　App Storeに登録されたiPhoneアプリは、アップルにより審査が行われたのちに基準を満たしたものだけがApp Storeでダウンロード可能になるのですが、この審査の結果が送られてきたのです。

　結果は、残念ながら「リリースできません」でした。ネットワークが使えない場合のUIでの通知が不十分など、いくつかの指摘が記載されていました。これらの点に関して修正を行い、再度登録を行う必要があります。

　メールには、審査を通らなかった理由とともに修正の方法が、ドキュメントを参照しつつ具体的に提示されていました。また、動作がおかしくなっている部分についてはスクリーンショットも添付されています。

　審査には3日程度かかるようなので、やり直しはなかなか気が重いのですが、がんばって再挑戦してみたいと思います。

思わぬところでつまずいているアプリ開発者へ

　今回は、iPhone用にアプリをビルドし、App Storeに登録するまでの過程を解説しました。ここで書かれた情報はすべてアップルのDeveloper Centerで入手できるものばかりですが、実際にトライしてみると思わぬところでつまずくことも多いのでひとまず成功する方法を知ることで参考になる場面もあるのではないかと思います。

　また、iPhoneアプリの開発に興味があるけど、なんだかいろいろ大変そうだなあと思っている開発者予備軍の方に実際の開発の流れを知っていただき、開発を始めるきっかけの1つになれればうれしい限りです。

おまけ：Palmが新OS webOSを発表、JavaScript＋HTMLでアプリ開発

　先日開催されたCESでPalmが携帯用の新OS webOSとwebOSをベースにした端末「Palm Pre」を発表しました。iPhoneを意識したと思われるタッチUIとPalmらしい実用性の高そうなアプリは、iPhoneの独走に「待った」を掛けてくれそうな予感がします。

携帯用の新OS webOSとwebOSをベースにした端末「Palm Pre」

　中でも注目なのは、アプリがJavaScript＋HTMLで開発されていることです（Mojo Application Framework）。前回の記事で紹介した「PhoneGap」は、HTML＋JavaScriptをベースにiPhone上で動作するアプリケーションを開発するアドオンフレームワークでしたが、webOSではこの手法がメインになっているわけです。

　HTML 5のローカルストレージを使ったデータ保存、HTMLとCSSを使った画面デザイン、JSONによるシステム情報（アドレス帳やカレンダー、位置情報）の取得などがサポートされるようです。

　いわゆるWebテクノロジーを使うことで、より多くのデベロッパを確保しようという戦略でしょうか。この手法はYahoo! WidgetやGoogle Gadget、Dashboardなどでも使われており、アプリケーションのサイズを考えてもこうしたウィジェットが多くwebOSに移植されることが期待できます。

　また、PhoneGapもiPhoneに加えてAndroidやBlackBerryへの対応を開始しています。モバイルプラットフォームの選択肢が増えることで開発の負担が増える中、Webテクノロジーを使ったモバイルアプリ開発は効率の面からより注目を集めるかもしれません。