それでは実際にVMotionを実行してみよう。インベントリよりパワーオン済みの仮想マシンを選択し、右クリックメニューより「移行」を選択する。
「仮想マシンの移行ウィザード」が起動するため、ここで必要事項を入力する。まず始めに移行先となるESXホストを選択する。
次に、移行先となるリソースプールを選択する。リソースプールに関しては本連載ではまだ言及しておらず、また未構成であるため移行先ホストのルート・リソースプールのみがここでは表示されている。ここではこのままウィザードを進める。
続いて移行処理の優先順位設定を行う。高優先順位を選択した場合は、そのためのCPU資源、メモリ資源を予約してから処理を実行する。低優先順位を選択した場合は予約は行わずに処理を実行する。通常はVMotionによる移行処理を短時間で完了させるため、「高優先順位」を選択する。
最後に、内容を確認してウィザードを終了する。
仮想マシンの移行ウィザードを終了すると、実際に移行タスクとその進行状況がVI Clientのタスクパネルに表示される。
VMotionが完了すると、仮想マシンはesx02 上に移動しているはずだ。
このように、VMotionは非常に直感的に操作できるようになっている。その仮想マシンに構成されているメモリサイズやアクセス頻度、物理マシン側の資源の状況などにもよるが、処理は通常数秒〜十数秒程度で完了する。
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