日本でインターネットが使われるようになったのは、1988年からです。そして、Yahoo! JAPANが始まったのは、1995年からです。20年あまりで急激に伸びてきたインターネットの分野ですが、時代とともにインターネットを使ったマーケティングツールも進化しています。インターネットが始まって最初の広告はバナー広告でした。
世界初のバナー広告は1994年、Web雑誌「HotWired」に掲載されたものだといわれています。日本初のバナー広告は1996年Yahoo! JAPANに掲載されたバナー広告だといわれています。バナー広告は、テレビでいえばCMのようなものです。多くの人が見るところに広告を掲載すると、より多くの注目を浴びるので、告知や宣伝には“持ってこい”の広告でした。
1999年から出てきた新しい広告が成果報酬型広告のアフィリエイトです。当初は、クリック課金型のアフィリエイトが主流でしたが、クリック詐欺が横行したため、成果報酬型のアフィリエイトが中心になっていきました。
そして、2002年からヤフーやグーグルがリスティング広告を開始しました。まだ8年ほどしか立っていませんが、いまやインターネット広告の主流になっている広告です。広告の種類や上記以外にタイアップ広告、動画広告、口コミなどがあり、最近ではTwitterなどのソーシャルメディアを使ったマーケティングも注目されています。
そして、マーケティングの効果を図るうえで外せないものが、アクセス解析ツールです。日本でのアクセス解析ツールの初めは2001年からといわれています。そのアクセス解析が広まったのは、グーグルがGoogle Analyticsのサービスを開始した、2005年からです。それまでは、そこまでアクセス解析やマーケティングの効果について検証するものがないという状況でした。アクセス解析や効果測定の結果、いろいろな広告の検証ができるようになりました。
アクセス解析や効果測定が浸透すると、ランディングページの最適化(LPO)などが進み、LPOのサービスが出てきました。LPOは、2004年米国から始まり、日本で始まったのは2006年からでした。また、同じ最適化ではEFO(エントリフォーム最適化)のツールも出てきています。LPOやEFOを導入することで、アクションするユーザーが増えたという実績もあります。
このようにWebマーケティングは進化し、アクセス解析やLPO、EFOなどのツールが出てきているので、現在は「Webマーケティングがしやすい環境ができてきている」といえます。
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