不具合の発生などでWindows OSをセーフモードで起動したいのに、起動時/再起動時に[F8]キーがタイミングよく押せないことがある。システム構成ツールでブートオプションを変更すると、再起動後にセーフモードになるように設定できる。
対象OS:Windows XP / Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2003 / Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2
Windows OSでは、アプリケーションが起動しない場合や作業中に止まってしまう場合などに、いったんセーフモードで起動し、不具合を解消することで正常に動作するようにできる場合がある。またウイルスに感染した場合、セーフモードにしてウイルスを削除するなどしなければならないこともある。
セーフモードで起動するには、起動時/再起動時にWindows拡張オプションメニュー(詳細ブートオプション)が表示されるまで[F8]キーを押さなければならない。しかし最近のコンピュータは性能が向上したこともあり、起動が早く、[F8]キーを押すタイミングが難しい。うっかりすると、通常時と同じく起動してしまう。
通常時と同じようにWindows OSが起動しているのであれば、システム構成ユーティリティー(msconfig.exe)を設定することで、再起動後に確実にセーフモードで起動できるようになる。
Windows XP/Server 2003の場合、[スタート]−[ファイル名を指定して実行]、Windows Vista以降は[スタート]メニューの検索ボックスで、「msconfig.exe」と入力して、システム構成ユーティリティー(Windows XP/Server 2003)/システム構成(Windows Vista以降)(以下、システム構成)を起動する。
[BOOT.INI]タブ(Windows XP/Server 2003)/[ブート]タブ(Windows Vista以降)を開き、「ブート オプション」の[/SAFEBOOT](Windows XP/Server 2003)/[セーフ ブート](Windows Vista以降)にチェックを入れる。起動モードとして、[最小(MINIMAL)][代替シェル(MINIMAL(ALTERNATESHELL))][Active Directory修復(DSREPAIR)][ネットワーク(NETWORK)]から選択が可能だ。ネットワークを有効にしてセーフモードで起動したい、といった場合は、[/SAFEBOOT]/[セーフ ブート]をチェックして、[NETWORK]/[ネットワーク]を選択してから[OK]ボタンをクリックすればよい。
Windows拡張オプションメニュー | Windows XP/Server 2003の場合 | Windows Vista以降の場合 | 内容 |
---|---|---|---|
セーフ モード | MINIMAL | 最小 | 最小構成(ネットワーク機能なし)で起動 |
セーフ モードとコマンド プロンプト | MINIMAL (ALTERNATESHELL) |
代替シェル | 起動プロセス終了後にコマンドプロンプトを表示して起動 |
− | DSREPAIR | Active Directory修復 | ディレクトリサービス復元モードで起動 |
セーフ モードとネットワーク | NETWORK | ネットワーク | ネットワーク機能を有効にして起動 |
セーフモードのブートモード |
あとは再起動すれば、自動的にセーフモードで起動する。セーフモードで修復作業などが完了し、再起動すれば、次回からは通常モードでの起動となる。
システム構成が起動できる状態であれば、確実にセーフモードによる起動が行えるので、起動時/再起動時に[F8]キーを押すタイミングが難しいといった場合には有効な方法だろう。
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