イーサチャネルの機能と構成法を学ぶCCNP対策講座 SWITCH編(6)(2/2 ページ)

» 2011年07月19日 00時00分 公開
[内藤佳弥子グローバル ナレッジ ネットワーク]
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イーサチャネルの設定とその確認

 それでは、前ページでお見せした図3を想定して、イーサチャネルの設定法を解説していきます。設定するスイッチの名前は仮に「SwitchA」とします。

図3 イーサチャネルの構成例(再掲) 図3 イーサチャネルの構成例(再掲)

 まずは、fa0/9とfa0/10を束ねて、LACPのアクティブモードを使用してポートチャネル1として定義します。

(config)SwitchA(config)#interface port-channel 1

 イーサチャネルには、レイヤ2ポートチャネルとレイヤ3ポートチャネルがあります。レイヤ3ポートチャネルを構成するには、no switchportコマンドが必要です。そして、レイヤ3ポートチャネルには、IPアドレスを設定できます。物理インターフェイスをポートチャネルに関連付け、ネゴシエーションモードを設定するには以下のようにします。

(config)SwitchA(config)SwitchA(config-if)#interface range fa0/9 - 10
SwitchA(config-if-range)#channel-group 1 mode active

 では、設定を確認してみましょう。show etherchannel summaryコマンドを実行してください。

SwitchA#show etherchannel summary
Flags:  D - down        P - in port-channel
        I - stand-alone s - suspended
        H - Hot-standby (LACP only)
        R - Layer3      S - Layer2
        u - unsuitable for bundling
        U - in use      f - failed to allocate aggregator
        d - default port
Number of channel-groups in use: 1
Number of aggregators:           1
Group  Port-channel   Protocol      Ports
------+-------------+-----------+--------------------------
1      Po1(SU)        LACP       Fa0/9(P)  Fa0/10(P) ←注目

 ここでは、最後の行に注目してください。最初にある「1」という数字はポートチャネルの番号を示します。

 次に「Po1(SU)」とあります。これは、レイヤ2のイーサチャネルか、レイヤ3のイーサチャネルかを表しています。かっこ内左側が「S」ならレイヤ2のイーサチャネル、「R」ならレイヤ3のイーサチャネルです。そして、かっこ内の右側(この場合はUの部分)はアップ、ダウンを表します。Uならアップ、Dならダウンです。

確認問題3

  • 問題

上記のshow etherchannel summaryコマンドの表示結果のうち『Port-channel  Po1(SU)』を正しく説明しているものを、次の選択肢の中から1つ選択しなさい。

a.Po1はダウンしている
b.Po1はレイヤ3のイーサチャネルである
c.Po1はレイヤ2のイーサチャネルである
d.イーサチャネルの番号は9である

  • 正解

 c

  • 解説

正解はcです。かっこの中の「SU」のうち、Sはレイヤ2のイーサチャネルであることを表し、Uはin use、つまりイーサチャネルがアップしていることを表しています。

筆者紹介

内藤佳弥子(ないとうかやこ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら



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