PanoramaでWindows Phoneならではの横スクロールSilverlightベースで作るWP7アプリ開発入門(3)(1/3 ページ)

» 2011年08月25日 00時00分 公開
[泉本優輝WP Arch]

予想より早く「Windows Phone IS12T」が日本販売開始

 本日、auから富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製端末「Windows Phone IS12T」が発売となりました。日本発売発表時には、秋ごろ販売開始とのことでしたが、予想以上に早くなったようです。

Windows PhoneのiTunes「Zune」も日本語に

 また、これに伴い「Zune Software」も最新版4.8にアップデートされ、日本語されていました。ZuneはiOSでいうiTunesに当たるPC向けデスクトップアプリです。音楽・動画・写真をWindows Phone端末で同期したり、Windows PhoneのOSアップデートを行います。

図1 Zune Software 4.8の起動画面 図1 Zune Software 4.8の起動画面

 Zunは今回解説する「Panorama」などWindows PhoneならではのUIが生かされています。Windows Phoneを持っていない方でも、Windows Phoneの世界観が体験できるので、ダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

MarketplaceにMango向けアプリが提出可能に

 さらに、Marketplaceでも8月23日からMango向けアプリが提出できるようにになりました(参考:Microsoft、Windows Phoneアプリ数は“約3万本”と発表)。

図2 開発者向けサイト「App Hub」にもMango向けアプリをMarketplaceで受け付け開始したとの知らせが 図2 開発者向けサイト「App Hub」にもMango向けアプリをMarketplaceで受け付け開始したとの知らせが

 日本で発売されたIS12TもMangoが搭載されていることから、これからのアプリ開発はWindows Phone 7.5プロジェクトが主体になるでしょう。本連載で、Mangoの特徴を生かしたアプリの作り方をしっかりと学んでいきましょう。

 連載第1回のiOS/AndroidとWindows PhoneのUI、ここまで違う!」では、Windows Phone 7の特徴を満遍なく紹介し、前回の「Windows Phoneの色使いとTileをアプリに生かせ!」では、Windows Phone 7.5(コードネーム「Mango」)におけるColor ResourcesTileの扱いについて紹介しました。

 今回はまず、開発環境のアップデートについて紹介した後、Metro UIの2大特徴ともいえる「Panorama」「Pivot」を解説し、実際に画面をデザインする方法を紹介します。

日本語化した新SDKの3つのうれしい追加機能

 Windows Phoneの開発環境が新しくなり、ようやく日本語の開発環境が整いました。8月23日に、Windows Phone SDK(以下、WPSDK) 7.1 RCがリリースされ、App Hubよりをダウンロードできます(参考:Mangoアプリの登録受付は間もなくスタート:Microsoft、「Windows Phone SDK 7.1」のRCを公開)。

 このRC版で、うれしい機能追加が3つあったので紹介します。

【1】エミュレータの改良とスクリーンショット

 1つはエミュレータの改良です。新しいエミュレータではMangoと同等の挙動をします。また、Marketplaceのアプリ提出に必要なスクリーンショットを簡単に撮れるようになりました。これで、画面キャプチャを撮り、自分でトリミングする必要がなくなります。

図3 スクリーンショットを撮る画面 図3 スクリーンショットを撮る画面

【2】ツールのUIが日本語化

 また、同梱されるVisual StudioやExpression BlendのWindows Phone向け開発のUIが日本語化されました。

図4 日本語化されたExpression Blend 図4 日本語化されたExpression Blend

【3】ツールで自前の審査ができる!

 そして、今回のアップデートで一番うれしいのは「Marketplace Test Kit」ではないでしょうか。Marketplace Test KitではMarketplaceの審査と同等のテストを開発者が行えるというツールです。これにより、「開発したアプリを取りあえず審査に出して、3日ほど待って、デバッグして、また提出して」という手間をある程度省けます。

図5 Marketplace Test Kit 図5 Marketplace Test Kit

Mango向け新Toolkitのコントロール

 次に、8月18日から利用可能になった「Silverlight for Windows Phone Toolkit(以下、WP Toolkit) August 2011」を紹介します(Microsoft、“Mango”アプリ開発用Silverlightツールキットをリリース)。WP ToolkitはCodePlexからダウンロードできます。


 WP Toolkit August 2011では、Mangoで使われているコントロールが簡単に利用できます。また、前回紹介した、Tile UIデザインのコントロールもWP Toolkitに含まれています。新しいコントロールをいくつか紹介します。

 「ExpanderView」はメールのスレッド表示などに使われています。

図6 ExpanderView 図6 ExpanderView

 「HubTile」はPeople Hubの最新ページに使われています。

図7 HubTile 図7 HubTile

 WP Toolkitを利用することで、簡単にWindows Phone 7らしいアプリを開発できることでしょう。.xapファイルも公開されているので、実機やエミュレータにデプロイしてサンプルを触ってみると理解しやすいと思います。

 また、WP Toolkit August 2011のコントロールはWindows Phone 7.1プロジェクトでのみ利用できます。

 次ページでは、今回の本題のPanoramaとPivotについて解説します。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。