エンジニアや学生のグループに加え、Ruby使いの女子大生モデルとして話題の池澤あやかさんがプレゼン。その後の懇親会“合コン”で参加者同士が交流し、新たな“おばかコラボ”が生まれた
おばかを形にしたい人、集まれ!――おばかアプリ作りのコラボ相手を見つけるイベント「おばかアプリ選手権 de コラボろう(通称「ばかコン」)が5月29日、リクルート メディアテクノロジーラボ イベント会場(東京・銀座)で行われた。
「おばかアプリ選手権2012 夏」(8月4日開催)に先立ち、アプリのアイデアのあるデザイナーや技術を持つエンジニアがそれぞれプレゼンし、おばかアプリ作りのコラボ相手を探すイベント。ばかコンの“コン”は、コンテスト……ではなく合コンの“コン”だ。
当日は、エンジニアや学生のグループに加え、Ruby使いの女子大生モデルとして話題の池澤あやかさん(慶応義塾大学環境情報学部3年)がプレゼン。その後の懇親会“合コン”で参加者同士が交流し、新たな“おばかコラボ”が生まれていた。
2年生チームメンバー
福田弥里、高橋なつき、伊東亜友里、武藤由莉、西澤祥、高橋朝香里、本間那月
技術はないけどアイデアはある!―― 大学生チームは自由な発想で勝負。 日本大学芸術学部デザイン学科・布目ゼミ(布目幹人講師)からは、2年生、3年生、4年生の計3チーム出場。2年生チームは「100ミリ走」「P-BOY」「ヒッくらこいた」など斬新なアイデアを披露した。
「わたしだてって日本代表になりたい!」。iPhoneアプリ「100ミリ走」なら、運動音痴でもそんな思いが叶えられるかもしれない。手に持ったiPhoneを、100ミリ(10センチ)差し出す速さを競う。加速度センサを使ったアプリで、会場のエンジニアから「開発したい」という声があがり、実現に近づいていた。
「スマホの予測変換に現れる昨晩のオカズ。友達に見られたら……!」――「P-BOY」は、思春期の男子がドキドキする“P語”にモザイクをかけてくれるアプリだ。ガチで“ピー”な言葉のみならず、「ガチンコ」「フルーツポンチ」「相武紗季」など、音が近いだけの言葉までフィルタリング。どの言葉が“P語”として、フィルタリングされるか、ドキドキ感が味わえるという。
突然、大量の未読メールの通知が来たら、びっくりしてしゃっくりも止まる?――「ヒッくらこいた」は、友達をびっくりさせ、しゃっくりを止めてあげるiPhoneアプリだ。しゃっくりが止まらなくなった人はボタンを押し、友人「ヒッとも」に通知。ヘルプを受けた友人は、相手をびっくりさせる方法を、「突然、大量の未読メールの通知が来る」「いきなり謎のカウントダウンが始まる」などから選ぶ。
3年生チームメンバー
大西渓介、島田紅美、三宅里和、川口華波、鈴木夏菜、大竹ヒカル
3年生チームも、ぶっ飛びアイデアで勝負する。
「自分のサウンドロゴ、欲しくないですか?」――「おなまえソングライター」は、自分の名前にメロディを乗せ、サウンドロゴを作れるアプリだ。氏名とキャッチコピーを入力すると、メロディと組み合わせてサウンドロゴにしてくれる。楽譜に書き出し、名刺に載せれば、名刺交換した相手と合唱して一気に距離を縮められるかも!
門限がある3年女子が“あこがれの夜遊び”を満喫すべく提案するのは、「シンデレラタイマー」だ。24時間を26時間に換算したタイマーで、普通の時計よりも時間の進みが早いため、遅くまで遊んだ気持ちになれるいじらしいアプリ。だが、「家の時計を狂わせた方がいいのでは」と、もっともなツッコミも入っていた。
Twitterを使って、少女マンガの悲劇のヒロインなり切れる「悲劇のヒロインアプリ」も、女子学生らしいアイデアだ。イケメン男子学生2人がユーザーをめぐって争ったり、意地悪な女子が茶々を入れたり……と、ユーザーを中心とした少女漫画のような展開がTwitter上で繰り広げられ、モテモテ体験ができる。
「あと3カップぐらいでかくなりたい!」――「キョニュリ」は、巨乳を目指す女子のためのトレーニングアプリ。iPhoneを両手ではさみ、胸筋に力を入れてトレーニングすることで、巨乳化を図る。毎日のトレーニングを記録でき、継続すると、胸のサイズが上がった写真が表示されるなど、継続への工夫をこらしている。
「音殿」は、「音姫」から発想を得た、男子のための公共エチケットアプリだ。バイクのエンジン音、車の排気音、雨の音、爆撃音、機関銃などを発することで、立ちション音を消す。「ブルッ」と体を振って“フィニッシュ”すればアプリ終了。だが「立ちションは軽犯罪ですよ!」というツッコミもあり、このアイデアが陽の目を見ることはないかもしれない。
4年生チームメンバー
黒岩武史、島崎竣大、若旅彩香、齊藤優姫、大川美晴、近藤青佳
最終学年である4年生チームのあるアイデアで、会場に寒気が走った。
その名も「だんごむし」。のぞき見防止アプリだ。iPhoneのロック画面でダンゴムシがウヨウヨ動いており、全ダンゴムシをタッチして丸めると、やっとロックが解除できる。ダンゴムシがウヨウヨ動くロック画面のデモ映像は、虫に弱い人はゾッとする不気味さだった。
「お辞儀カウンター」は、就職を間近にした4年生ならではのアイデアかもしれない。取引先などと電話している時、ついつい頭を下げてしまう人が多いことに着目。電話がかかってきたときに起動しておくと、モーションセンサでお辞儀の回数をカウントする。終話後、電話相手に合計お辞儀数をメッセージで伝える機能もあり、どれぐらい恐縮していたかを知らせられる。
「マンガでよく見る目潰しを、実際にしてみたい!」――そんな男子の夢をかなえるiPhoneアプリが「目潰し」だ。目潰ししたい人の顔写真を撮影、本人の顔の前にかざし、写真の目の部分めがけて2本の指で“目潰し”を食らわせると、擬音とともに血しぶきが舞う。
乙女チックなアイデアも。「流れ星に3回願い事をすると叶う」といわれているが、流れ星は高速で、普通に唱えていると時間が足りなくなる。「星に願いを」は、あらかじめ願い事の音声を録音しておき、流れ星が流れる瞬間、星の流れにあわせてiPhoneを振り下ろすと、願い事を3回、高速で唱えてくれるアプリで、技術的にも実現可能性が高い。
両手が使えない時、電話がかかってきたら??そんな状況を救うかもしれない「Siriもじ」は、その名の通り、尻文字でメッセージを伝えるアプリ。お尻をキュッと振って起動しておくと、電話がかかってきた時、尻文字を書いてメッセージを伝えられる。尻文字は完成まで時間がかかるので短縮コマンドも装備。「←↑→↓」とお尻を振れば、「今手が話せない」と伝える、などだ。
※ 日藝布目ゼミの勇士とコラボしたい方は、こちらのfacebookページで表明ください→ https://www.facebook.com/obakapp
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.