PC用など大きなスクリーンサイズのWebサイトでは、入力を促すテキストボックスが、何を意味するものかを説明するために、テキストボックスの左側などに文字列で説明をつけることが一般的です。スマートフォンの場合、小さい画面を有効に使うために、その説明をテキストボックスの中に表示させることがあります。このときに使うのが<input>タグのplaceholder属性です。
このplaceholder属性はOSやそのバージョン、機種によって動作がさまざまです。Windows PhoneやAndroidの古いバージョンでは、そもそもplaceholder属性がサポートされていません。サポートされている場合でも、フォーカスを当てるとplaceholderで指定した内容が消えてしまう場合が多く、入力ルールのような情報をplaceholderに指定している場合は、フォーカスを当てるとルールが分からなくなるなど、ユーザーの使い勝手に影響することが多くあります。
詳細は、x-fit(クロスフィット)製品ブログで調査結果を載せているので参考にしてください。
今回は、HTML5に関するOS/機種依存事象を紹介しました。スマートフォンのOSや新端末が出るたびに、こういった情報はどんどん出てきています。こうした情報は、前述の製品ブログなどでも紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
次回は、JavaScriptのハマリどころをテーマに、いろいろな依存事例を紹介していこうと思います。
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