小規模なサーバ仮想化環境でもバックアップやリカバリの環境が充実してきた。増分復元や遠隔地へのバックアップにも対応する。
アクロニス・ジャパンは、VMware vSphereを使った小規模な仮想環境向けバックアップ・リカバリソフトウェアの最新版「Acronis vmProtect 8」を発売した。パッケージ版は12月5日から提供を開始する。同製品はVMware vSphere ESXi 5.1、Windows 8、Windows Server 2012に対応しており、販売は同社Webサイトのほか、ソフトバンクBB、ダイワボウ情報システム、ネットワールドなどで行う。価格は1CPUあたり6万円(税別)。
同製品の主な機能強化は以下の通り。
異なるブロックだけを復元するFlashBack機能を新たに搭載している。バックアップ取得後に変更されたブロックのみを復元するため、前世代への復元時間を短縮できる。
管理機能をVMware側の管理ソフトウェアであるVMware vCenterから呼び出せる。単一のUIでバックアップやリカバリを含む仮想マシン管理を行える。
バックアップデータのセカンドコピー機能を新たに搭載している。この機能により、オンプレミス環境の仮想マシンのバックアップデータを、物理的に離れた遠隔地などのストレージにコピーできるようになった。
この他、VMware vSphere ESXi 5.1に対応していることから、Exchangeの復元をESXi 5.1上のExchange 2003 SP2以降/2007/2010で実行できるようになっている。
ファイルシステムはNTFS、FAT16/32、Ext2/Ext3/Ext4、XFSに対応する。ストレージはHDD(P-ATA、S-ATA、SCSI、iSCSI、FC)、NAS(SMBまたはFTPプロトコル)に対応する。
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