Googleの「mod_pagespeed」にキャッシュ活用支援の新機能が搭載された。初訪問のサイトでも読み込みが高速化する仕掛けだ。
Webページ表示の高速化支援ツール「mod_pagespeed」の最新バージョンに導入された新機能について、米Googleが12月19日のブログで説明している。mod_pagespeedはバージョン1.2.24.1のβ版が12月14日にリリースされた段階。初めて閲覧するサイトでブラウザキャッシュの活用を支援するフィルタなどが加わっている。
バージョン1.2で追加された新機能のうち、「canonicalize_javascript_libraries」は、多くのサイトが使っている主要JavaScriptライブラリを、JavaScriptライブラリホスティングサービスでホスティングされているライブラリと入れ替えるフィルタ。
jQueryやjQuery UIなどのJavaScriptライブラリは多数のサイトが使っているにもかかわらず、ブラウザは新しいサイトを閲覧するたびに同じライブラリをダウンロードし直しており、これは時間と帯域幅の無駄だとGoogleは指摘する。同フィルタはこの無駄を省くため、サイト上のそうしたライブラリを見つけ出し、「ajax.googleapis.com」上にある同等のライブラリへのリンクと置き換える。これにより、初めて閲覧するサイトでも、過去に閲覧したサイトと同じライブラリが使われていると認識し、キャッシュされたコピーを使うようになる。
もう1つの新フィルタ「insert_dns_prefetch」では、DNS解決にかかる時間がページの読み込み速度に影響を与えている実態に着目。<link rel="dns-prefetch">というタグを挿入して、ブラウザがページ上のリソースのために、DNSを前もって解決できるようにした。この機能はChrome、Firefox、Internet Explorer(IE)に対応する。
このほかに、mod_pagespeedを実行していない外部サーバからのリソースも最適化の対象に含められる新機能などが加わったほか、jpegをプログレッシブ形式に変換する機能がコアフィルタに追加された。
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