代金支払いを完了し、ドメインキーパー側がそれを確認すると、認証局であるグローバルサインから認証用メールが届く。宛先は、申込み時に指定したメール・アドレスである。メールに記載されている手続き承認のためのURLをダブルクリックして、Webブラウザで開く。
手続き承認のためのWebページが表示されたら、[承認する]ボタンをクリックする。
これで認証局が証明書の発行処理を進めるので、証明書を含むメールが届くまで待つ。
しばらくすると、ドメインキーパーの注文管理アカウントに登録したメール・アドレス宛に、証明書を含むメールが届く。メール本文には複数の証明書が記載されているが、IISの場合は「PKCS7形式」の「-----BEGIN PKCS7-----」から「-----END PKCS7-----」までをコピーし、メモ帳などのテキスト・エディタにペーストして、テキスト・ファイルとして保存する。
保存した証明書ファイルは、CSRを発行したサーバにコピーしておく。
あとはIISの設定だけだ。まずCSR発行時と同様にIISマネージャの「サーバー証明書」画面を開き、操作メニューから[証明書の要求の完了]をクリックする。
「証明書の要求を完了する」ダイアログが表示されたら、証明書ファイルのパスとフレンドリ名(管理のために付ける名前)を指定して[OK]ボタンをクリックする。
ここで次のエラー・メッセージが表示されることがよくある。PKCS7形式で証明書をインストールしようとすると発生する既知の問題である。
実際には証明書はインストールされているはずなので、[OK]ボタンを押してメッセージ・ボックスを閉じ、1つ前の証明書ファイル指定画面に戻るので、[キャンセル]ボタンをクリックする。元のIISマネージャの画面に戻り、[F5]キーを押すと、認証局から発行されたSSL証明書が証明書一覧に現れる。
一覧にある証明書をダブルクリックすると、その内容が表示されるので、有効期限やコモン・ネームを確認しておこう。
SSL証明書をIISにインストールしたら、IISマネージャの左ペインのツリーから対象のWebサイトを選び、操作メニューから[バインド]をクリックする。すると次の画面が表示されるので、インストールした証明書をhttpsに割り当てる。
あとはファイアウォールで443/tcpポートを開いて、外部からhttpsでIISが着信できるようにする。
商用の認証局から証明書を購入してWebサーバにインストールするまで、手順は確かに多い。ただ、コモン・ネームとドメイン名の一致や認証用メールの受信、IISへのインストール時のエラー対処といった勘所さえ押さえれば、ほかの作業はそう難しくない。またドメイン認証型の証明書であれば、ほかの認証局でも本稿の申し込み手順説明は参考になるだろう。
「運用」
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