Google、「Sync FileSystem API」をChromeのCanary版に実装クライアント間で同期可能なアプリ固有のストレージを提供

米Googleは2月16日、HTML5のローカルストレージAPIである「FileSystem API」に似たストレージAPI、「Sync FileSystem API」を、Chrome Canaryに実装した。

» 2013年02月18日 17時20分 公開
[鈴木聖子,@IT]

 米Googleは2月16日、HTML5のローカルストレージAPIである「FileSystem API」に似たストレージAPI、「Sync FileSystem API」を、Chromeの開発者向けビルドであるCanary版に実装したと発表した。

 Googleによると、Sync FileSystem APIではアプリ固有のサンドボックス型ファイルストレージを提供する。このストレージは、Google Driveをはじめとするクラウドバックアップサービスを通して、クライアント間で自動的にストレージコンテンツが同期される点に特徴がある。当面対象となるバックアップサービスはGoogle Driveのみだと同社は説明しているが、ユーザーからは、ほかのサービスへの対応についても期待する声が寄せられている。

 利用シーンとしては、ユーザーが生成したデータなど、バイナリデータをオフラインで使えるようローカルに保存しながら、アプリのデータをクラウドストレージ上にも保存/同期して、同じデータを別々のクライアント間で使えるようにしたい場合などを想定している。

 また同APIは、クラウドサービス上に置いた任意の文書にアクセスするためのものではなく、アプリ固有の同期可能なストレージを提供するためのものだとGoogleは強調している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。