AirServerを起動するには、スタート・メニューから[AirServer]−[AirServer]をクリックする。無償試用中ならメール・アドレスの入力を求めるダイアログが表示されるので、アクティベーション時に指定したメール・アドレスを指定して[Activate]ボタンをクリックする。
「AirServer Has been activated!」というメッセージが表示されたら[Close]ボタンをクリックする。これでAirServerはメモリに常駐してAirPlayの受信ができる状態になる。以後はログオンするたびに自動で起動するようになる。それを止めるにはAirServerの設定ダイアログで設定を変更する(詳細は後で説明する)。
初めてAirServerを起動したとき、AirServerの通信に必要なWindowsファイアウォールの設定変更を求めるダイアログが表示される。指示に従って通信を許可しておくこと。
Windows PCでAirServerを常駐させたら、iPhone側でAirPlayミラーリングを有効にしよう。AirPlayはiOSの標準機能であり、利用するにあたってアプリケーションのインストールは不要だ。
iPhoneのホーム・ボタンをダブル・タップして、実行中のアプリケーション一覧を開いたら、その一覧を左から右に繰り返しスワイプする。左にスクロールできなくなるまでスワイプしたら、以下の(2)の円形アイコンをタップする(これがAirPlayのアイコンだ)。するとAirPlayを受信可能なデバイスの一覧が表示されるので、AirServerを常駐させたWindows PCのコンピュータ名をタップしてチェックを入れ、さらに[ミラーリング]のスライドをオンにする。
上記の(5)の後、数秒でWindows PCの画面に上記のiPhoneの画面を映し出したAirServerのウィンドウが表示されるはずだ。このときiPhone側は前と変わらず操作できる。一方、Windows PC側のウィンドウはただ表示されるだけで、そこからiPhoneをリモート操作することはできない(それゆえに「ミラーリング」なのだろう)。
あとはiPhone側でプレゼンやデモに使うアプリケーションを起動し、ドキュメントなどを表示すると、自動的にWindows PC側にも表示される。
Windows PCに接続されたプロジェクタに全画面表示するには、セカンド・モニタにしたプロジェクタ側にAirServerのウィンドウを移動してから、[Alt]+[Enter]キーを押す(もう一度[Alt]+[Enter]キーを押せばウィンドウ表示に戻る)。あとはWindows PCを意識することなくプレゼン表示が可能だ。iPhoneの向きを変えてアプリケーション表示を回転させると、自動的にAirServerの表示も追従して回転するのも便利である。
Windowsでプロジェクタの表示をコントロールする方法については、次のTIPSを参照していただきたい。
プレゼンやデモを終えるには、Windows PCでAirServerのウィンドウを閉じるか、iPhone側でAirPlayの出力先デバイスに自分自身(iPhoneなら「iPhone」)を選択する。
AirServerはデフォルトで、AirPlayミラーリングでの接続が可能なiPhoneなら誰でも画面を表示できる。それでは困るので表示可能なユーザーを制限したい、という場合は、AirServerにパスワードを設定すればよい。それにはまず、Windowsデスクトップの通知領域にあるAirServerのアイコンを右クリックし、表示されたメニューから[Settings]をクリックして設定ダイアログを開く。
設定ダイアログが現れたら、[General]タブの「Password」欄にパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックする。以後、iPhoneからAirPlayで接続しようとすると、パスワード入力が求められるようになる。
デフォルトでAirServerはログオン時に自動で起動してメモリに常駐する。これを止めるには、上述の設定ダイアログの[General]タブにある[Run at Startup]チェックボックスのチェックを外してオフにする。
実際にAirServerを使ってみたところ、PDFのような文書をプレゼンで表示するには十分実用的だと感じられた。特段高性能なPCやネットワークでなくとも、操作に対するレスポンスも悪くない。ただ、Wi-Fiが混雑していたり、重い動画を表示させたりするとAirServerの表示が滞ることもあったが、致し方ないところだろう。
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