Java SE 7認定資格の取得パスを紹介します。これから資格取得を目指す方と、OCJ-Pなど既存の資格を持っている方で資格取得パスが異なります。
●これから資格取得を目指す方
・プログラミングが初めての方(経験年数1年未満)
これからプログラミングを始める方(もしくは経験年数が1年未満の方)は、OCJ-P Bronze SE 7の取得から始めることをお勧めします。基本的なプログラミング知識が身に付いていることを認定する資格のため、試験問題も素直な出題が多いです。
OCJ-P Bronze SE 7で知識を整理してから、OCJ-P Silver SE 7にチャレンジしましょう。
OCJ-P Bronze SE 7取得のための試験:Java SE 7 Bronze(試験番号:1Z0-802)
・プログラミング経験のある方(経験年数1年以上)
1年以上のプログラミング経験のある方は、OCJ-P Silver SE 7からスタートしても問題ないでしょう。OCJ-P Silver SE 7試験では、Javaによるオブジェクト指向プログラミングを理解してプログラミングが行えるレベルにあるかどうかが問われます。そのため、プログラミングについては細部にわたっての理解度を問う出題があります。
OCJ-P Silver SE 7取得のための試験:Java SE 7 Programmer I(試験番号:1Z0-803)
OCJ-P Silver SE 7を取得した方は、上位資格であるOCJ-P Gold SE 7にチャレンジしましょう。
OCJ-P Gold SE 7取得のための試験:Java SE 7 Programmer II(試験番号:1Z0-804)
●OCJ-P/SJC-P取得者の方
すでにOCJ-P/SJC-Pを取得している方向けに、移行試験も用意しています。
これらの旧資格取得者の方は、「Upgrade to Java SE 7 Programmer」試験に合格することで、OCJ-P Gold SE 7資格取得者として認定されます。
旧OCJ-P/SJC-PからOCJ-P Gold SE 7への移行試験:Upgrade to Java SE 7 Programmer(試験番号:1Z0-805)
1.OCJ-P Silver SE 7取得には、前提条件となる資格はありますか?
OCJ-P Silver SE 7取得には前提条件となる資格はありません。一方、OCJ-P Gold SE 7取得には前提条件となる資格が存在します。OCJ-P Silver SE 7 もしくはOCJ-P(SJC-P)を取得している必要があります。
2.Java SE 6対応OCJ-Pの取得準備を始めてしまいました。今からでもJava SE 7 認定資格取得に切り替える必要がありますか?
すでにJava SE 6対応資格の取得準備を始めているのであれば、そのまま取得を目指してください。Java SE 6対応資格の取得後に移行試験に合格することで、OCJ-P Gold SE 7に認定されます。
3.オラクル認定Javaアソシエイツはどうなりますか?
Java SE 6までは、Javaに関わるプログラマ以外の方も対象としたオラクル認定Javaアソシエイツ(OCJ-A)がありましたが、Java SE 7認定資格ではOCJ-Aに相当する資格は存在しません。これはJava SE 7認定資格がJavaプログラマを対象としているためです。OCJ-Aをお持ちの方は、Java SE 7資格への移行パスが存在しないため、OCJ-P Bronze SE 7もしくはOCJ-P Silver SE 7を新規で取得する必要があります。
Java SE 7認定資格取得のためには、公式のJava関連情報サイトが参考になります。日本オラクルはOracle Technology Network(OTN)というWebサイトで技術情報を公開しています。Javaに関する情報も数多く掲載しています。
Javaプログラミングについて体系的に学習するという意味では、集合研修の受講も有効な手段です。オラクルユニバーシティはJava SE 7認定資格に対応したコースを提供しています。
もちろん、本連載も大いに参考にして、Java SE 7認定資格取得を目指してくださいね。
次回から、OCJ-P Silver SE 7 (Bronze SE 7)、OCJ-P Gold SE 7で出題されるトピックについて、例題を基に解説します。
日本オラクル オラクルユニバーシティ
岡田大輔(おかだだいすけ)
オラクルユニバーシティビジネス推進部所属。ミドルウェア関連製品のインストラクターや製品導入コンサルタントを経て現部門へ。Fusion Middleware、Java、Solaris等の技術分野の研修、資格推進担当として研修企画、認定試験の監修やセミナー実施などの活動に取り組む。
日本オラクル オラクルユニバーシティ
渋井俊昭(しぶいとしあき)
オラクルユニバーシティ研修部所属。Oracle Database、Fusion Middleware、Java等の多岐にわたる技術分野の講師、企画等を担当。コンサルティングサービス部門を経て現部門へ。現場での経験を生かした研修企画、講義、新入社員教育などで幅広く活躍中。
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