生まれ変わったOCJ-PはBronze/Silver/Goldの3レベルJava SE 7対応! 新OCJ-P講座(1/2 ページ)

» 2013年03月22日 00時00分 公開
[岡田大輔, 渋井俊昭日本オラクル オラクルユニバーシティ]

 最新のJavaリリースであるJava SE 7の登場(2011年7月29日)から約1年半が経過しました。Java SE 7には、開発生産性を上げ、最新コンピューティング環境に対応するためのさまざまな新機能が追加されています。それに伴い、Java認定資格の体系も一新されました。

 本連載「新Oracle Certified Java Programmer講座」では、新資格であるJava SE 7認定資格の試験合格のためのポイントを紹介します。

 詳細は後述しますが、認定資格はBronze、Silver、Goldの3レベルに分かれています。本連載では、主にSilverとGoldを取得する方向けに解説をする予定です(Bronzeの出題範囲はSilverと重なる部分も多いため、Bronzeの取得を目指す方にも参考になると思います)。

 今回は、Java SE 7認定資格の概要を紹介します。次回以降、連載前半はSilver(Bronze)、後半はGoldで出題されるトピックを、例題と解説で学んでいきましょう。実際の開発現場で役立つ内容のコラムの掲載も予定していますので、どうぞお楽しみに!

新しくなったJava認定資格の体系

●Java SE 7認定資格はBronze、Silver、Goldの3レベルに

 従来のJava認定資格では、「Oracle認定Javaプログラマ」(OCJ-P)のみでプログラミングスキルを認定していました。Java SE 7認定資格ではこれを変更し、プログラミングスキルを段階的に認定する積み上げ式の資格体系としました。

 具体的には、Bronze、Silver、Goldの3レベルで認定します。従来のOCJ-PをSilverとGoldの2段階に分割し、Bronzeを新設した形です(図1)。

図1 Java SE 7対応の新資格では、従来のOCJ-PをSilverとGoldの2段階に分割し、Bronzeを新設 図1 Java SE 7対応の新資格では、従来のOCJ-PをSilverとGoldの2段階に分割し、Bronzeを新設

・Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7(OCJ-P Gold SE 7)

 「Javaアプリケーション開発に必要とされる包括的なプログラミング知識を有し、開発作業を進められる」ことを認定します。

 OCJ-P Gold SE 7を取得すると同時に、グローバル資格であるOracle Certified Professional, Java SE 7 Programmerにも認定されます。

・Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7(OCJ-P Silver SE 7)

 「Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導の下で開発作業を行える」ことを認定します。

 OCJ-P Silver SE 7を取得すると同時に、グローバル資格であるOracle Certified Associate, Java SE 7 Programmerにも認定されます。

・Oracle Certiried Java Programmer, Bronse SE 7(OCJ-P Bronze SE 7)

 日本独自の資格で、初めてプログラミング言語を学習する方向けです。Javaプログラミングの基本的な知識を習得していることを認定します。

 以下で、各認定資格の概要を紹介します。

●OCJ-P Gold SE 7は高度化、SilverはGoldの前提資格に

 OCJ-P Silver SE 7と OCJ-P Gold SE 7は、実務経験のあるJavaプログラマを対象とした認定資格です。

 Java SE 7認定資格は、従来の認定資格に加え

  • Java SE 7の新機能を活用したプログラミング方法を理解していること
  • 実践的なプログラミング能力を有していること

を証明できるように再定義されています。そのためこれまでのOCJ-Pでは出題されなかったデザインパターンへの理解などが含まれ、より包括的で高度なプログラミングスキルを認定する資格になりました。

 出題トピックが増えたことに伴い、1つの試験では受験者が各トピックについて十分な知識を持っているかどうかを判定することが難しくなりました。そのため、従来のOCJ-Pを2つに分割し、SilverとGoldの2レベルで認定を行うようにしたのです。

 結果として、OCJ-P Gold SE 7は従来のOCJ-Pより高度な認定資格になりました。また、OCJ-P Gold SE 7の認定には、前提としてOCJ-P Silver SE 7(もしくは、従来のOCJ-P/SJC-P。バージョンは問わない)を取得していることが必要です。

●OCJ-P Bronze SE 7は初めてJavaを学習する方向け

 OCJ-P Bronze SE 7は日本独自の資格で、GoldおよびSilverとは少し位置付けが異なります。初めてJavaを学習する学生の方や新人の方に適した認定資格です。

 日本では4月から、新卒研修の一環としてJavaプログラミングを学習する方が多数います。新卒研修ではさまざまなカリキュラムで教育が行われているため、一口に「Javaプログラミング研修を修了した」といっても、その学習内容には差が生じてしまいます。

 そこで日本オラクルは、Javaを初めて学習する方が理解しておくべき知識の指標としてOCJ-P Bronze SE 7を提供し、知識の標準化を図っているのです。

 なお、OCJ-P Bronze SE 7では、通常の半額以下で受験できるオンライン試験の選択も可能です。

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