MySQLの当初の開発コアメンバーがMariaDBを「真に互換性のあるNewSQLオープンソースデータベースへと進化させる」ことを目指して再結集する。MySQLユーザーのサポートにも注力するという。
MySQLとMariaDB関連の開発やサポートを手掛けるフィンランドのSkySQLとMonty Programが2013年4月23日、合併することで合意したと発表した。
SkySQLはMySQLとMariaDBの開発に関わった関係者によって設立され、クラウドベースのデータベース管理製品の開発も手掛けてきた。Monty ProgramはMySQLとMariaDBの生みの親といわれるマイケル・ウィデニウス氏が設立した企業(関連記事『MySQLの「生みの親」、サンを離れる』)。今回の合併により、サン・マイクロシステムズとオラクルに買収される以前のMySQL社にいたデベロッパとサービスチームの主要メンバーが再結集することになる。
SkySQLは合併の目標について、MariaDBを真に互換性のあるNewSQLオープンソースデータベースへと進化させることにあると説明。また、MySQLデータベースのユーザー向けサービスも一層の拡充を図ると表明した。
MariaDBはMySQLから派生し、MySQLとの互換性を保ちながら新しい拡張機能を提供しているオープンソースデータベース。今回の合併によって、クラウドとビッグデータ機能が統合されると同社は説明している。
合併後の最高経営責任者(CEO)にはSkySQLのパトリック・サルナーCEOがとどまり、ウィデニウス氏は最高技術責任者(CTO)に就任する。合併は約4カ月で完了する見通し。
SkySQLはまた、MariaDBのオープン性と透明性を維持する目的で発足した「MariaDB Foundation」に加入し、資金とリソースを提供すると発表した。
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