Java EE 7では、HTML5のサポート強化や開発者の生産性向上、企業のニーズに対応した機能が取り入れられた。
米Oracleは2013年6月12日、「Java Platform, Enterprise Edition 7(Java EE 7)」および「Java EE 7 Software Development Kit(SDK)」の提供開始を発表した。
Oracleの発表によると、Java EE 7ではHTML 5アプリケーションを簡単に構築できる新機能が追加された。このうちWebSocketでは双方向通信を行う低レイテンシなアプリケーションを構築でき、クライアントに対する応答時間を短縮できるという。
また、業界標準のJSONを使ってデータ解析や変換処理の簡素化を図り、JAX-RS 2.0では非同期RESTful Webサービスを通じて同時接続できるユーザー数を増やした。
開発者の生産性を向上させる機能としては、アプリケーションアーキテクチャのシンプル化、冗長なコード記述の削減、アノテーションの適用範囲拡大、RESTful Web Servicesクライアントのサポートによるアプリケーションの移植性強化を図っている。
さらに、バッチ処理の分割、マルチスレッドで同時稼働する並列タスクを簡単に実装できる機能、Managed Beanの適用範囲改善など、企業のニーズに対応した機能も取り入れた。
Java Message Service(JMS)はバージョン2.0に更新され、アノテーションとContexts and Dependency Injection(CDI) Beansのサポートを通じてユーザビリティを改善するとともに、メッセージの送受信に必要なコードの量を大幅に削減できるようになった。
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