Keplerがリリースされた。Mavenの統合、BPMツール「Eclipse Stardust 1.0」などが含まれる。
Eclipse Foundationは6月26日、オープンソースの統合開発環境Eclipseの最新版となる「Eclipse 4.3」(コードネームKepler)をリリースした。
Eclipse 4.3では「Eclipse Web Tools Platform(WTP) 3.5」でJava EE 7に対応し、JPA 2.1、JSF 2.2、JAX-RS 2.0、Servlet 3.1、EJB 3.2、Connector 1.7、App Client 7.0、EAR 7.0などのサポートが加わった。
Eclipse WTPには新たにMavenも統合され、MavenでJava EE関連のEclipseプロジェクトに対応できるようになった。
新しいビジネスプロセス管理(BPM)ツールの「Eclipse Stardust 1.0」には、ワークフローモデル作成とデバッグのためのモデリング環境、BPMアプリケーション実行のためのプロセスエンジン、ブラウザベースの拡張機能実行とBPモニタ用のWebポータル、Eclipse BIRTベースのリポーティングコンポーネントが含まれる。
WebベースIDEのOrionはバージョン3.0に更新され、使用感や拡張性の向上が図られている。OrionをJavaアプリケーションサーバにWARファイルとしてインストールすることも可能になり、クラウドサービスへの導入が容易になった。
ビッグデータへの対応では、「Eclipse BIRT 4.3」でこれまでのHadoopに加えてMongoDBとCassandraデータベースがサポートされ、BIRTのビジュアライゼーション機能をビッグデータアプリケーションへ容易に統合できるようになった。
「Mylyn 3.9」ではEclipse内でのコードレビュー機能が強化され、Gerritに統合された新しいナビゲータービューによって全ファイルやコメントが構造的に表示されるようになった。
Eclipseはユーザーが定期的なスケジュールに従って一斉に更新できるよう、毎年6月末にメジャーアップデートがリリースされている。
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