GitHub上で3次元データのSTLファイルの共有・共同編集できるように。Enterprise版のリリースやWindows版クライアントのEnterprise版対応も。
プロジェクトホスティングサービスのGitHubは、オンプレミス型ライセンスモデルの最新版となる「GitHub Enterprise 11.10.320」を公開した。一方、GitHubに2013年4月に導入された3次元ファイルビューワには、ファイルの変更部分を参照できる新機能が加わった。
GitHub Enterprise 11.10.320は2013年9月13日に公開された。UIを刷新したほか、新たにLDAPグループ認証が可能になった。これにより、Domain Baseを指定して、OUではなくグループを使ってログインできるユーザーを制限できるようになった。また、GitHub.comで提供を開始した2段階認証にも対応した。
このほかCSVレンダリング、ユーザーIDをアイコン化した「Identicon」、モバイル画面参照機能、Collectdモニタリングといった新機能や、Gist更新版が盛り込まれている。
また、2013年9月16日にリリースしたWindows向け公式クライアントのメジャーアップデート「GitHub for Windows 1.1.0」ではGitHub Enterpriseにログインできる機能が追加され、GitHub EnterpriseのレポジトリでGitHub for Windowsの全機能が利用できるようになった。
一方、GitHubの3次元ファイルビューワでは、STLファイルの変更部分をGitHub上に表示できる新機能が加わった。STLは3次元モデリングを行う際のデータフォーマットの1つ。現在、既にダウンロードすればすぐに3次元プリンタで出力可能なSTLファイルフォーマットのダウンロードサイトなどが存在する。
GitHubにおけるSTLファイル表示モードは2種類あり、デフォルトの「ハイライト」モードでは、削除された部分が赤、追加された部分が緑、変更されていない部分がワイヤフレームで表現される。画面上部のスライダを操作すると、現在のファイルと過去のファイルの間を行き来して違いが確認できる。
この機能はバイナリスペースパーティショニングという手法を使って、追加や削除された部分を計算することによって実現しているという。
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