米Microsoft Open Technologiesは、次世代プロトコル「HTTP/2.0」の相互接続試験に向けて、新しいエンドポイントを公開したと発表した。HTTP/2.0サーバをオープンソースで開発し、そのソースコードをGitHubで公開した。
米マイクロソフトの子会社である米マイクロソフトオープンテクノロジーズ(MS Open Tech)は2013年10月3日、IETF(Internet Engineering Task Force)の作業部会で仕様策定を進めている次世代プロトコル「HTTP/2.0」の相互接続試験に向けて、新しいエンドポイントを公開したと発表した。
新しいエンドポイントでは、「Katanaプロジェクト」を使ってHTTP/2.0サーバをオープンソースで開発し、そのソースコードをGitHubで公開した。Katanaプロジェクトは、ASP.NETフレームワークを使った既存アプリケーションをクラウド環境に最適化する目的で提供されているコンポーネント群(リンク)。
これによってコミュニティによる相互接続試験の実施が容易になり、同プロトコルへのフィードバック提供につながると説明している。
HTTP/2.0は同年8月に行われた作業部会の会合でドラフト版が更新された。4回目のHTTP/2.0中間会議は同年10月9〜11日の日程で、米マイクロソフトの本社に近い米ワシントン州ベルビューで開かれ、マイクロソフトの担当者も出席する。
MS Open Techはオープンソースコミュニティと連携するプロジェクトを進めており、Windows Azure向けにはオープンソースのインフラ監視ツール「Nagios」と「Zabbix」の新しいプラグイン4種類を公開している。
新しいプラグインはそれぞれ、Windows Azureのストレージ、SQLデータベース、Active Directory、PaaS Worker Rolesの監視に利用できる。また、IaaSとして提供する仮想マシンの監視に使うことも可能だという。
さらにAzul Systemsと組んで、Windows Azure上で稼働するWindows Serve向けOpenJDKビルド「Zulu」の技術プレビュー版も公開した。ZuluはJava SE 7に準拠しており、オープンソースで無償提供している。
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