米グーグル、DDoS対策や検閲回避ツールを公開「表現の自由」を支援

米グーグルは2013年10月21日、表現の自由を支援することを目的に、「Project Shield」「Digital Attack Map」「uProxy」という3種類のツールを公表した。

» 2013年10月22日 15時21分 公開
[高橋睦美,@IT]

 米グーグルは2013年10月21日、表現の自由を支援することを目的に、「Project Shield」「Digital Attack Map」「uProxy」という3種類のツールを公表した。コンテンツのフィルタリングや検閲、あるいは特定のWebサイトをダウンさせることを狙った攻撃からユーザーを守り、表現の自由をサポートしていくという。

 Project Shieldは、分散型DoS(DDoS)攻撃からWebサイトを守るためのサービスだ。同社のDDoS攻撃緩和技術と、コンテンツ高速化技術「Page Speed Service(PSS)」を組み合わせ、攻撃を受けてもWebサイトを通じた情報発信を継続できるようにする。当初は招待制で、独立系ニュースメディアや人権問題、選挙運動に携わるサイトに向けて提供する。

 Digital Attack Mapは、世界のどこからどこへ向けて、どのくらいの規模のDDoS攻撃が発生しているかを地図上に可視化するもの。同社と米アーバーネットワークス(Arbor Networks)が共同で作成した。

 uProxyは、ブラウザ拡張の形で実装された一種のVPN機能だ。特定の通信相手との間に安全な通信経路を確立し、その相手を「プロキシ」として、盗聴や検閲にさらされることなくインターネット接続(Webアクセス)を行えるようにする。ただし、Torのような匿名化機能は提供しない。当初はβ版で、ChromeおよびFirefoxの拡張機能として提供される。

 これら3つのツールは、10月21日からニューヨークで開催している「Conflict in a Connected World」カンファレンスに合わせて公開された。

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