米Amazon Web Servicesは、複数のインスタンス間で負荷を自動的に分散する「Elastic Load Balancing」(ELB)に、モニタ機能「CloudWatch」の新しいメトリクスを追加した。
米Amazon Web Services(AWS)は2013年10月28日、複数のインスタンス間で負荷を自動的に分散する「Elastic Load Balancing」(ELB)に、モニタ機能「CloudWatch」の新しいメトリクスを追加したと発表した。バックエンドインスタンスとアプリケーションの状態をより詳しく把握できるようになると説明している。
新たに加わったメトリクスは3種類あり、このうち「Backend Connection Errors」では、ELBがアプリケーションに接続を試みた際に発生したエラーの数を計測する。
「Surge Queue Length」はバックエンドインスタンスが接続を受け入れてリクエストを処理するまでにELBが出したリクエストの数をチェック。「Spillovers」はリクエストが拒否された件数を計測する。
新メトリクスは、アプリケーションが適切にスケーリングされ、性能を発揮できているかどうかを把握する一助になるとAWSは説明している。
例えばSurge Queue Lengthの増大は、アプリケーションがリクエストを処理し切れていないことを示す現象だという。また、Spilloversはそれ以上のリクエスト待機処理ができなくなった時に発生することから、アプリケーションに問題がある可能性を示している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.