VMware環境の監視機能追加やパフォーマンス向上などを図ったオープンソースの監視ソフトウェア「Zabbix」の新バージョン、「Zabbix 2.2」がリリースされた。
ラトビアに本拠を置くZabbixは2013年10月12日、オープンソースの監視ソフトウェア「Zabbix」の新バージョン、「Zabbix 2.2」のリリースを発表した。
Zabbixは、サーバやネットワークデバイス、アプリケーションの可用性、パフォーマンスを監視する統合監視ソフトウェアだ。専用エージェントを介した監視とエージェントレス監視の両方が可能なこと、テンプレートを用いて容易に設定が行えることなどが特徴だ。
新バージョンではVMware仮想環境(VMware vCenter/vSphere)の監視機能やWindows WMI(Windows Management Instrumentation)監視機能など、100以上の新機能を追加した。例えばWeb監視機能では、監視設定のテンプレート化、HTTP Proxy対応の強化、シナリオ監視におけるページ中の文字列検索と再利用といった機能が加わり、より複雑なWebページのシナリオ監視が可能となった。
また、ディスクI/OとCPUの使用を最小限に抑えるよう最適化を図り、全体的にパフォーマンスの向上も図っている。これまでと同じ環境ならば、いままで以上のデータをより早い周期で収集できるし、1台のZabbixサーバで数万台規模のサーバや仮想マシン、ネットワーク監視を行えるようになるという。
Zabbix 2.2は無償でダウンロード可能なほか、旧バージョンであるZabbix 1.8のユーザー向けに、過去の監視データを失うことなく、最短で停止を数分以内に抑えながらZabbix 2.0/2.2にアップグレードできる「Zabbix 2.0/2.2 ファストアップグレードサービス」も提供する。
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