まずは、折れ線グラフでデータを視覚化してみましょう。「標準レポート」の「行動」をクリックし、表示された一覧の中の「スクリーン」をクリックします。
すると、下図のようにスクリーンビューの折れ線グラフが表示されます(スクリーンビュー数を比較するため、あらかじめ「SubActivity」という2つ目のActivityを用意しトラッキングしています)。
デフォルトではスクリーンビューの合計数の経過が時系列で表示されています。このままでも十分有益な情報ですが、離脱率も一緒に表示させてみましょう。「指標を選択」をクリックし、「離脱率」を選択します。
スクリーンビューと離脱率が重なって表示されました。このように、グラフでは2つの指標の割合を視覚的に確認できます。
次に、ディメンションをカスタマイズして解析してみましょう。
デフォルトでは、ディメンションは「スクリーン」のみになっているので、スクリーンごとにレポートが表示されています。このようなメインのディメンションは「プライマリディメンション」と呼びます。
このままでも十分有益な情報ですが、さらに細かい条件でディメンションを分割して表示できます。このようなディメンションを「セカンダリディメンション」と呼びます。
試しにセカンダリディメンションに「バージョン」を設定してみましょう。
すると、先ほどは2つのスクリーンしか表示されませんでしたが、バージョン別に分割されるようになりました。
このように、プライマリディメンションとセカンダリディメンションを組み合わせるとより細かい解析ができるようになります。今回取り上げた解析方法はあくまで一例で、プライマリディメンションとセカンダリディメンションの組み合わせ方は何通りも考えられます。必要な情報に合わせて適切な組み合わせを構築しましょう。
Google Play Developer Consoleとの連係機能はGoogle Playストアで公開済みのアプリに対して使えるので、公開済みのアプリをお持ちの読者は、リンクを設定してGoogle Play Developer Console、Google Analyticsのそれぞれでデータを確認してみましょう。
まずGoogle Analyticsのアナリティクス設定を開き、プロパティの「プロパティ設定」をクリックします。
「Google Play のアプリのリンク」というスイッチがあるので、有効にします。すると、リリース済みのGoogle Playのアプリが一覧で表示されるので、トラッキングしている対象のアプリを選択し「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
これで、リンクの設定が終わりました。早速、データを確認してみましょう。レポートの「集客」の「Google Play」の「参照元」を選択します。すると、「参照元/メディア」というディメンションのレポートが表示されます。これで、どのような参照方法でアプリを起動したか解析できます。
また、Google Play Developer Consoleのアプリの統計情報に「利用ユーザー」と「新しいユーザー」という項目が追加されていると思います。これで、Google Analyticsのデータを利用して、Google Play Developer Consoleから現在利用中のユーザー数や新しくインストールしたユーザー数が確認できるようになりました。
以上のように、Google Play Developer Consoleと連係させることで、アプリの参照元(どこからインストールしたのか)などのかなり有益な情報が得られるようになります。リンクの設定はすぐ終わるので、ぜひ利用していきたいですね。
Google Analyticsはアプリを解析するための機能が豊富なサービスです。カスタマイズが自由自在なので、開発したアプリの目的と目標にマッチした解析レポートを柔軟に作成できます。
ほんの少しの実装でトラッキングできるので、まずはアプリに導入してみてはいかがでしょうか。
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