米オラクルは2013年12月10日、OpenStack Foundationのコーポレートスポンサーとなり、「Oracle Solaris」や「Oracle Linux」などの製品に、OpenStackのクラウド管理コンポーネントを組み込んでいく。
米オラクルは2013年12月10日、OpenStack Foundationのコーポレートスポンサーになったと発表した。併せて「Oracle Solaris」や「Oracle Linux」などの製品に、OpenStackのクラウド管理コンポーネントを組み込んでいく計画を明らかにした。
Oracle SolarisやOracle LinuxとOpenStackとの統合により、ユーザーは「Oracle Solaris Zones」や「Oracle VM」環境を他のOpenStackプラットフォームと統合できるようになるとOracleは説明する。他にも「Oracle Virtual Compute Appliance」「Oracle Infrastructure as a Service」「ZS3 Series」、ストレージシステムの「Axiom」、テープシステム「StorageTek」の各製品にOpenStackのコンポーネントを統合する。
また、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」「Oracle Compute Cloud Service」「Oracle Storage Cloud Service」についてはOpenStackとの互換性実現に取り組む。Compute Cloud Serviceでは「OpenStack Nova」との互換性を通じて可用性が高くセキュアで柔軟な仮想マシンインスタンスを提供。Storage Cloud Serviceは「OpenStack Object Storage」(プロジェクト名「Swift」)との互換性を実現するとしている。
ストレージ関連でも、「OpenStack API」を通じて「Oracle ZFS Storage Appliance」や「Pillar Axiom」、StorageTekにアクセスできるようにする。
同社Solaris担当副社長マーカス・フリール氏は、「OpenStackとOracle Solarisの統合により、Oracle SPARCとx86システム、およびストレージ製品を通じた共通のクラウド管理インフラとして、OpenStackを利用できるようになる」とコメントしている。
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