ウェアラブルデバイス関連の話題が複数登場。開発キットやAPI提供で、アプリケーション開発の敷居が下がりつつある。
米グーグルは2014年3月18日、Androidプラットフォームをウェアラブル端末に広げるプロジェクト「Android Wear」のデベロッパープレビューを公開した。まずは腕時計型端末で、ユーザーが必要な情報を必要な時に届けることを目指している。
Android Wear搭載の腕時計は音声で操作して必要な情報を検索したり、タクシーを呼んだりメッセージを送信したりすることが可能。フィットネスアプリを使えば運動した距離や時間の計測ができ、スマートフォンなどと連動させて音楽のプレイリストを表示したり、テレビ画面に映画をキャストしたりもできる。
デベロッパープレビューでは自分のアプリの通知をAndroid Wear向けにカスタマイズでき、エミュレーターを使って円形と正方形のウェアラブル画面で、それぞれ通知がどう表示されるかをチェックできる。
通知のカスタマイズや拡張のためのAndroid Wear APIも提供され、音声による応答の受け入れ、追加ページの設定、同じような通知のスタックなどの機能が利用できる。今後さらに新しいAPIや機能を追加していく方針。
一方、ウェアラブルインターフェース開発関連では、Oculus VRが、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の2番目の開発キットとなる「Development Kit 2」(DK2)を2014年3月19日に発表している(関連記事:Oculus Rift、Unity、Openframeworks……感覚器官フル稼働の仮想空間を実現する)。
DK2は低パーシスタンスのOLEDディスプレイや、低レイテンシのポジショナルヘッドトラッキングを搭載。コンシューマー対応ではまだ改善の必要があるものの、DK2を使って開発したコンテンツは全てコンシューマー向けのOculus Riftに対応できるとしている。
DK2は2014年7月に出荷開始の見通しで、ローンチ時の価格は350ドル。Oculus VRのWebサイトで予約を受け付けている。
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