オンプレミス環境のRed Hat環境をGoogle Compute Engineにライセンス移行させる環境が整備された。オンプレミスと同等の品質も保証するという。
米Red Hatは2014年4月7日、Googleとの提携に基づき、Red Hat Enterprise LinuxのサブスクリプションをGoogleのIaaS「Google Compute Engine」に移行できるようになったと発表した。
サブスクリプションの移行には「Red Hat Cloud Access」を利用する。これはRed Hat認定クラウドプロバイダーを通じて提供する「BYO(Bring-Your-Own)サブスクリプション」サービスで、顧客はRed Hat Enterprise Linuxサブスクリプションをオンプレミスからパブリッククラウドに移行できる。
Googleは2013年11月に同プログラムに参加し、12月に正式提供を開始したGoogle Compute EngineでRed Hat Enterprise Linuxをサポートしていた。
Red Hat Cloud Accessでは、Red Hatがオンプレミスで保証している一貫性と品質を、パブリッククラウドでも提供する。顧客はGoogle Compute Engine上でRed Hatのフルサポートが受けられる。
Googleは今回の提携について、「エンタープライズユーザーは、アプリケーション運用のためのパフォーマンスや拡張性、柔軟性、セキュリティを求めている。Cloud Accessによって、既存のRed Hat Enterprise LinuxサブスクリプションをGoogleのインフラに移せる柔軟性を顧客に提供できるようになった」とのコメントを寄せている。
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