米マイクロソフトは2014年4月15日、デバイスやセンサーといった「モノのインターネット」(IoT)からのデータを収集し、ビジネスインテリジェンスツールと結び付けて分析する「Microsoft Azure Intelligent Systems Service」の限定パブリックプレビューを公開した。
米マイクロソフトは2014年4月15日、「Microsoft Azure Intelligent Systems Service」の限定パブリックプレビューを公開した。デバイスやセンサーといった「モノのインターネット」(IoT)からのデータをクラウドやビジネスインテリジェンスツールと結び付けて分析し、新しい収益源につなげる同社のIoT構想の実現を目指す。
Intelligent Systemsでは、Azureのクラウドサービスをネット接続型の産業装置やセンサーといったIoTデバイスにまで拡大。こうした装置が生成するデータをOSを問わずに収集し、セキュアに接続・管理する。
収集したデータは「HDInsight」(関連記事)や「Power BI for Office 365」などのMicrosoftツールを使って分析できる。こうした機能は全て、Microsoftが開発・サポートするエンタープライズ級のセキュリティで支えるとしている。
例えば英ロンドンではtelentやCGIと組んで、地下鉄のエスカレーターやエレベーター、有線カメラ、通信システムといったモノの監視や管理、自動化を目指すプロジェクトを展開している。Intelligent Systems Serviceを使って温度や振動、湿度、警報などの情報をモニターする装置からのデータを全て1カ所に集めてクラウドでセキュアに管理。手作業で行っていたプロセスの自動化や、装置に発生した問題のリアルタイム検出、パフォーマンス追跡といった新しいサービスが実現できたとしている。
Intelligent Systemsはこうした運輸や公益など「スマートシティ」構想の他、製造、医療、小売りといった分野でも活用が見込めるという。企業は新しいインフラに投資することなく、多様なデバイスが生成するデータを分析して活用できるとマイクロソフトは説明している。
限定プレビューへの参加申し込みは専用サイトから受け付けている。
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