今後の連載ではMEANスタックの構成技術について順番に紹介していきますが、今回は簡単にMEANスタックアプリを試してみましょう。
「mean-cli」というモジュールを使用すれば、コマンドラインでMEANスタックアプリのひな型を生成できます。
mean-cliでMEANスタックアプリを動かすには、いくつか必要なソフトウェアがあるので、順番にインストールしていきましょう(※筆者はMac OS X(10.9.4)を使用)。
ここからNode.jsをダウンロードしてインストールしましょう。なお、Node.jsをインストールすればnpmも一緒にインストールされます。
データベースにはMongoDBを使用するので、ここからダウンロードしてインストールします。インストールができたら、下記コマンドでMongoDBを起動しておきましょう。
% mongod --dbpath <dbpath> --logpath <logpath>
mean-cliで生成したひな型は、デフォルトではGruntを使用して実行します。そのため、gruntモジュールをインストールしておく必要があります。過去のGrunt記事を参考にして、Gruntをインストールしておきましょう。
最後に、MEANスタックアプリのひな型を生成するためのモジュール、mean-cliをnpmでインストールします。
% npm install -g mean-cli
グローバルオプション(-g)を付けてインストールするのを忘れないようにしましょう。以上で事前準備は完了です。
meanコマンドを使用してアプリのひな型を自動生成できます。次のように、「meanStackSample」という名前でMEANスタックアプリのひな型を生成します。
% mean init meanStackSample
アプリの生成が終わったら、作成されたディレクトリへ移動し、必要なモジュールをインストールします。
% cd meanStackSample && npm install
必要モジュールのインストールが終わったら、gruntコマンドでアプリを起動しましょう。
% grunt ・ ・ ・ Mean app started on port 3000 (development)
「http://localhost:3000」にアクセスしてみてください。下記のような画面が表示されます。
画面右上のLog Inリンクをクリックすると、次のような画面が表示されるので、ここでログインするか、Sign upのリンクからサインアップ画面へ移動してユーザー登録をします。
ログインしたら、データを登録したり、登録したデータを確認したりできます。
取りあえずMEANスタックアプリのひな型を簡単に作れました。
今回はMEANスタックの概要と、その構成要素について簡単に紹介し、mean-cliを使ってアプリのひな型を生成してみました。
今後の連載では、MEANスタックの構成要素について、Node.js、Express4、AngularJS、MongoDBの順番に解説していきます。
次回はMEANスタックで最も重要な技術、Node.jsについて解説する予定です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.