デバッグ中にブレークして変数の内容を調べるときに、これまではラムダ式とLINQ式は使えなかった。それがVB 14では可能になった(次の画像)。
CTP 6では、この機能はウォッチウィンドウだけでサポートされている。イミディエイトウィンドウで上の画像と同じ式を評価してみると、「Expression has been evaluated and has no value」(式は評価されましたが値はありません)というメッセージが返ってきた(これまでは「ラムダ式の評価は、デバッガ内では有効ではありません」というエラーになっていた)。恐らく製品版までにはイミディエイトウィンドウでもサポートされるようになるだろう。
ビルドエラーが大量に発生してしまったとき、その全てが表示されなくて悔しい思いをしたことはないだろうか? 数多くのエラーが出ていても、原因となるミスは1カ所だけということもよくある。そして、そのようなミスが判明するエラーメッセージは、経験上はエラー一覧の一番下の方にあるものなのだ。ところが、これまではエラー一覧に101件までしか表示されなかったので、肝心のエラーを見られず残念な思いをすることがあった。
VB 14では、全てのエラーが一覧に表示されるようになった(次の画像)。また、エラーメッセージは、なるべく名前空間を省略して表示されるようになり、読みやすくなっている。
VB 14では、コードを打った後で、キャレット(キーボードで動かすカーソル)を動かさなくても、数秒待てば自動的にエラーチェックが走るようになった。
これまでは、キャレットを上か下へ(別の行に)動かしたタイミングで、エラーチェックが走っていた。エラーを確認するために、また、修正後にエラーが消えるのを確認するために、キャレットを上下に動かすのが習慣になってしまった人もいるだろう。
VB 14では、しばらくすると自動的にエラーチェックが走る。どんどんコードを打ち続けていても、ちゃんとチェックしてくれるのだ。
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