ここでは、Forguncy Proで記事管理を行うWebアプリを作ったものとしよう。それには、記事情報を管理するためのテーブルが必要になる。
そして、このテーブルの「author」フィールドを先ほど作成したリンクテーブル「Authors」と関連付ける。
そして、先ほどと同様に、テーブルからページを自動生成する。ここでは話がシンプルになるように、一覧ページと登録ページのみを生成した。このとき、一覧ページではリストビューの著者欄を「[author]→[name]」として、関連付けを利用して、著者名が表記されるように修正をしている(この他にもサイズ調整などを行っている)。
登録ページでは、著者名の入力欄をコンボボックスとして、Authorsリンクテーブルから表示項目を取得するようにしている。セルの関連付けの先は「articles.author」フィールドであり、コンボボックスで選択した著者(のAuthorID)がこのフィールドに補完される。
これを実行すると、以下のようになる。
このように、リンクテーブルと通常のテーブルを組み合わせて、Forguncyアプリを開発することも全く問題なく行える。これは、基幹システムで使われているデータベースからデータを引っ張ってきて、必要な情報はForguncy Pro側でローカルに追加するといったデータベースの使い方が可能ということだ。これにより、二重にデータを所有する必要もなくなり、それらを入力する手間も省けるということで、Forguncy Proを使っているのであれば、ぜひとも活用したい機能だ。
SQL Server側で作成したテーブルと、リンクテーブルとでは扱えるデータ型の種類が異なっている。ヘルプドキュメントなどには特に記述はないが、これらのデータ型の間の型変換はForguncy Proが自動的に行ってくれる。ただし、datetimeoffset型など、Forguncy Proではサポートされない型もある。
また、ntext型など、SQL Serverでは将来的に廃止されるデータ型もある。筆者が上記のサンプルを作成した際に、ntext型を使ってみたところ、そのフィールドはコンボボックスで使用できなかった。このような注意点もあるので、廃止予定のデータ型はなるべく使わないようにしよう。
次に、Forguncyの新バージョン、Update 2について簡単に見ていこう。
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