第3回 外部データベース接続機能とUpdate 2特集:Forguncy Proの新機能を活用する(2/3 ページ)

» 2015年05月26日 05時00分 公開
[かわさきしんじInsider.NET編集部]

内部テーブルとの関連付け

 ここでは、Forguncy Proで記事管理を行うWebアプリを作ったものとしよう。それには、記事情報を管理するためのテーブルが必要になる。

記事管理用のテーブル 記事管理用のテーブル
これは外部データベース上のテーブルではなく、Forguncyが内部的に持っているテーブル。

 そして、このテーブルの「author」フィールドを先ほど作成したリンクテーブル「Authors」と関連付ける。

テーブルの関連付け設定 テーブルの関連付け設定
articlesテーブルのauthorフィールドをAuthorsテーブルに関連付ける。

 そして、先ほどと同様に、テーブルからページを自動生成する。ここでは話がシンプルになるように、一覧ページと登録ページのみを生成した。このとき、一覧ページではリストビューの著者欄を「[author]→[name]」として、関連付けを利用して、著者名が表記されるように修正をしている(この他にもサイズ調整などを行っている)。

自動生成した一覧ページ 自動生成した一覧ページ
見た目やサイズの調整を行っているが、基本的には自動生成されたままだ。

 登録ページでは、著者名の入力欄をコンボボックスとして、Authorsリンクテーブルから表示項目を取得するようにしている。セルの関連付けの先は「articles.author」フィールドであり、コンボボックスで選択した著者(のAuthorID)がこのフィールドに補完される。

修正後の登録ページ 修正後の登録ページ
著者はドロップダウンから選択するようにし、そのドロップダウンにはAuthorsテーブルから取得したデータを表示するようにしている。なお、[登録]ボタンをクリックすると著者登録ページに遷移するように設定してある。

 これを実行すると、以下のようになる。

記事を登録
記事を登録
Forguncyの内部テーブルと外部データベースを組み合わせたアプリ Forguncyの内部テーブルと外部データベースを組み合わせたアプリ

 このように、リンクテーブルと通常のテーブルを組み合わせて、Forguncyアプリを開発することも全く問題なく行える。これは、基幹システムで使われているデータベースからデータを引っ張ってきて、必要な情報はForguncy Pro側でローカルに追加するといったデータベースの使い方が可能ということだ。これにより、二重にデータを所有する必要もなくなり、それらを入力する手間も省けるということで、Forguncy Proを使っているのであれば、ぜひとも活用したい機能だ。

[コラム] データ型にご注意

 SQL Server側で作成したテーブルと、リンクテーブルとでは扱えるデータ型の種類が異なっている。ヘルプドキュメントなどには特に記述はないが、これらのデータ型の間の型変換はForguncy Proが自動的に行ってくれる。ただし、datetimeoffset型など、Forguncy Proではサポートされない型もある。

 また、ntext型など、SQL Serverでは将来的に廃止されるデータ型もある。筆者が上記のサンプルを作成した際に、ntext型を使ってみたところ、そのフィールドはコンボボックスで使用できなかった。このような注意点もあるので、廃止予定のデータ型はなるべく使わないようにしよう。


 次に、Forguncyの新バージョン、Update 2について簡単に見ていこう。

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