英国諜報機関OBらが設立のセキュリティベンチャー、日本市場参入を発表自己学習型セキュリティソリューションに強み

ダークトレース(Darktrace)は7月13日、日本市場への参入を発表した。機械学習や数学理論を使用した自己学習型のセキュリティソリューション「Enterprise Immune System」を展開する。

» 2015年07月14日 17時42分 公開
[@IT]

 ダークトレース(Darktrace)は2015年7月13日、日本市場への参入を発表した。日本国内のパートナー企業を拡充し、英ケンブリッジ大学で開発された機械学習や数学理論を使用したセキュリティソリューション「Enterprise Immune System」を展開する。

 ダークトレースは、2013年に、イギリスの機械学習専門家や政府通信本部(GCHQ)の元職員らによって設立されたサイバーセキュリティ分野のスタートアップ企業。Enterprise Immune Systemは、事前に定義されたルールやシグネチャを必要とせず、ユーザーやデバイス、ネットワークの動作データから、システムの「正常」な挙動と「異常」な挙動を反復的に「自己学習」する。そして数学理論を用いて、脅威の予兆を確率的に判断するという。

 ダークトレースはホワイトペーパーの中で、「これは完璧なシステムではなく、時々心当たりのない風邪をひくこともあるが、大病から身を守る上では十分な役割を果たす」と述べている。

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