VS Codeでは、Gitを利用してソースコード管理を行えるが、0.8.0では直前のコミットを取り消せるようになった。取り消すには、[GIT]ビューにある[…]ボタンをクリックして、コンテキストメニューから[Undo Last Commit]を選択する。
最後に前回紹介したタスクの構成でechoCommandプロパティが使用できるようになったので、これについて触れておこう。これは実行されたコマンドをタスクの出力画面にエコーするかどうかを指定する。グローバルな構成にも、タスクごとの構成にも記述可能だ。
ここでは前回のechoコマンドを使用したタスクを例にする。この構成ファイルはおおよそ次のようなものだった。
{
"version": "0.1.0",
"command": "echo",
"isShellCommand": true,
"showOutput": "always",
"suppressTaskName": true,
"args": ["Hello"],
"tasks": [
{
"taskName": "World",
"args": [
"world"
],
"problemMatcher": "$tsc"
},
{
"isBuildCommand": true,
"taskName": "Goodbye",
"args": [
"goodbye"
],
"problemMatcher": "$tsc"
}
]
}
この状態でタスク「World」を実行すると次のようになる。
これは前回も見た通りだ。そこでtasks.jsonファイルの先頭に以下の行を追加してみよう。
{
"echoCommand": true,
"version": "0.1.0",
…… 省略 ……
}
この状態で同じくタスク「World」を実行すると、次のような画面になる。
「running command>」に続けて実行されるコマンドがエコー表示されるのが分かる。なお、最後の「>」というプロンプトはVS Codeを実行する環境によって異なる。
タスクが思った通りに実行できていないといった場合に、どんなコマンドラインが実行されているかを確認するのに便利に使えるだろう。
というわけで、今回はVS Code 0.8.0の新機能について駆け足で見てきた。プラグイン機能やASP.NET 5アプリのデバッグ機能が早期に追加されることを期待したい。そのころにはVS Codeのバージョンも1.0.0に近づくのではないだろうか。
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