オラクルが「MySQL 5.7」の一般提供を開始。前バージョン比で最大3倍高速とする性能、拡張性、管理性の向上、JSONサポートによるNoSQL機能などを強化した。
米オラクルは2015年10月19日(現地時間)、オープンソースのデータベースソフトウエアであるMySQLの最新版「MySQL 5.7」の一般提供を開始した。
MySQL 5.7は、旧バージョン比で最大3倍(注)とする性能向上が図られており、新たにJSON(JavaScript Object Notation)型式のデータ型に対応、JSONデータ向けの関数も盛り込まれた。また、MySQLのストレージエンジンである「InnoDB」では、空間インデックスに対応した。
同社はMySQL 5.7の一般提供に先だって、2015年3月にプレバージョン「Development Milestone Release(DMR)」を提供。このDMRを通じて多くのMySQLコミュニティのメンバーが開発プロセスを踏んだ同社初の製品となる。
MySQL 5.7と同時に「MySQL Router」も一般公開した。MySQL Routerは、アプリケーションとMySQLサーバーの間でルーティングを行うミドルウエア。データベースグループ内でのデータシャーディング(テーブル分割)を自動化し、可用性と拡張性を高める。
MySQL 5.7のダウンロードは<こちら>から。2015年10月26日(現地時間)、「MySQL Central @ OpenWorld」の基調講演で、MySQLエンジニアリング担当バイスプレジデントのトーマス・ウリン氏が登壇し、MySQL 5.7の新機能の概要を説明する。講演はWebキャストで配信予定。
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