「RemoteFX USBデバイスリダイレクト」は、リモートデスクトップセッションに対して、クライアント側に接続されたUSBデバイスをリダイレクトする機能です。
最初は、RemoteFX 3Dビデオアダプターが割り当てられたWindows 7 Service Pack(SP)1 Enterpriseの仮想デスクトップで利用可能な機能でしたが、Windows 8以降のEnterpriseエディションおよびWindows Server 2012ではRemoteFX 3Dビデオアダプターに関係なく利用できる機能になりました。Windows 7 SP1 Enterpriseの場合も、サーバ機能をRDP 8.0に更新することで、RemoteFX 3Dビデオアダプターに依存せず、物理か仮想化にも関係なく、RemoteFX USBデバイスリダイレクトを利用できるようになっています。
RemoteFX USBデバイスリダイレクトを利用するには、リモートデスクトップ接続のクライアント側で以下のポリシーを設定します。接続先がRemoteFX USBデバイスリダイレクトに対応していれば、設定はこれだけです。
接続先がWindows 10 Enterpriseの場合、接続先で以下のポリシー設定を追加で行う必要があります(画面6)。これは、Windows 8.1 EnterpriseやWindows Server 2012 R2以前は必要がなかった設定です。
このポリシーの既定値(ポリシーが未構成の場合)は、以前のWindowsではリダイレクトが許可されました。Windows 10 Enterpriseではリダイレクトが既定で許可されません。これは、RemoteFX USBデバイスリダイレクトだけでなく、その他のPnPデバイス(MTPおよびPTP対応デバイス)のリダイレクトにも影響します。この既定の動作は、2016年に正式リリースされる予定のWindows Server 2016にも影響する可能性があります。
この件を発見した経緯については、以下の連載をご覧ください。
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