ミドクラは2016年2月3日、同社のネットワーク仮想化ソフト「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット (MEM) 」の最新版、MEM5.0の提供開始を発表した。仮想ネットワークを可視化するMEM InsightsというGUIツールの追加が最大のポイント。
ミドクラは2016年2月3日、同社のネットワーク仮想化ソフト「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット (MEM) 」の最新版、MEM5.0の提供開始を発表した。仮想ネットワークを可視化するMEM InsightsというGUIツールの追加が最大のポイント。
ネットワーク仮想化では、トラフィックフローのトポロジーを物理的なネットワークの構成と切り離せることが最大の特徴だが、逆にこのことで、日常的な運用およびトラブルシューティングが困難になると指摘される。MEM5.0では、こうした指摘に応える新ツール、MEM Insightsを追加。グラフィカルにトラフィックを可視化し、リアルタイムで分析できるとしている。
MEM Insightsの具体的な機能は次の通り。
フロートラッキング:ポートあるいはプロトコル別に、仮想トポロジーを流れるトラフィックフローをトラッキングし、リアルタイムに分析できる。ホスト間のフローの流れを示し、セキュリティグループごとのフローも追跡できる。
フローヒストリー:物理ホストおよび仮想デバイスを流れるトラフィックフローについて、ポートあるいはプロトコル別に履歴を見ることができる。
トップ利用者レポート:テナント別のネットワーク消費量を、ランキング形式で示せる。
トラフィックカウンター:仮想ブリッジ、仮想ルーターなどを経由するトラフィックを対象としたトラフィックカウンター機能を提供。リアルタイムでネットワークの使用帯域や負荷を確認でき、ネットワーク全体のパフォーマンスを維持や、問題への対応が行えるという。
ポートミラーリング:仮想ポート、仮想ブリッジ、仮想ルーターなどを流れるトラフィックをミラーリングし、DPIファイアウォールや侵入検知システム(IDS)などに出力できる。ネットワークセキュリティ上の問題などを、いち早く確認できるという。
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