IDCフロンティアは、同社の「IDCFクラウド」で、東日本リージョンと西日本リージョンを同社の閉域網で接続する機能を無料で提供する。
IDCフロンティア(IDCF)は2016年2月26日、「リージョン間接続」機能を無料で提供すると発表した。このリージョン間接続機能は、同社のクラウドサービス「IDCFクラウド」において、東日本リージョンと西日本リージョンを同社の閉域網で接続するもの。
この機能を利用すると、Webインタフェースを使って、物理的に1000キロメートル以上離れた東西のリージョン間を、数ステップの設定で接続・解除できるという。従来は2〜3営業日かかっていた作業の所要時間を約1分に短縮したとしている。
IDCFによると、同社リージョン間接続の通信速度は、インターネットVPNと比べて2〜3倍高速だという。また、セキュアで安定した閉域網を利用することで暗号化通信が不要になるという。
ユーザーはコスト削減に加え、自前でのネットワーク回線の調達時間を短縮しつつ、サーバを地理的に分散したり、データセンターに供給する電力事業者を分散したりすることで冗長化でき、事業継続性を強化できる。
なお、東西リージョン間接続の料金は無料であるものの、リージョン間接続には、東西それぞれのリージョンのIDCFクラウドで追加ネットワーク(VLAN)の利用料(月額1万円)が、接続するネットワークの数だけ必要になる。そのため、最低でも、月額2万円のVLAN追加料金が必要になる。
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