なんだかインターネットを使うのが怖くなってきました。ずっと監視されているような気がします。
まず、Webサイトなどに会員登録をするときには、サービスのセキュリティポリシーやプライバシーポリシーをしっかり確認しましょう。
Webサイトなどが分析に用いる個人情報は、サイトのセキュリティポリシーやプライバシーポリシー、利用規約に定めた範囲で取り扱われます。最近のプライバシーポリシーには「個人を特定できない」「匿名化して」「統計処理を行った上で」といった文言がしばしば登場します。こうしたサイトでは、個人を特定できるような情報は使用されないと判断できます。
従って利用者としては、個人情報を登録するような場合には、サービスがどのようなプライバシーポリシーを採用しているかを確認するようにしましょう。また、個人情報を入力する画面では第3回で解説した「鍵マーク」を確認するのも忘れないようにしてください。
でも、会員登録をしないサイトでも、閲覧したときに情報が収集されている場合があるのですよね?
会員登録のないWebページを閲覧したときに収集するのは、接続したコンピュータの「OS」「ブラウザ」「IPアドレス」「Cookie」といった情報なので、基本的に個人の特定はできません。
Webサイト側で収集しているデータは会員登録された内容だけとは限りません。多くのWebサイトでは「アクセスログ」を保存しており、分析に活用しています。アクセスログを分析すると、「利用者がどのような順番でサイト内を移動したのか」といったことが把握できます。
ただし、このときに分かるのは利用者が使っているコンピュータのOSやブラウザ、IPアドレス、Cookie、直前に訪問していたページなどに限られます。基本的に、これらの情報からWebサイト側が個人を特定することはできません(ただし、警察などから要請があった場合に、プロバイダーが個人を特定することは可能です)。
次ページからは、プライバシーを守るためのユーザー側の対策について解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.