富士重工業と日本IBM、高度運転支援システムで協業──クラウドとWatsonを活用アイサイト+人工知能で「自動車事故ゼロ」を目指す

富士重工業と日本IBMは、高度運転支援システムに向けた実験映像データの解析システム構築と、クラウドや人工知能技術に関する協業検討について合意した

» 2016年04月26日 11時00分 公開
[@IT]

 富士重工業と日本IBMは2016年4月25日、高度運転支援システムの開発で協業することを発表した。運転支援システムのさらなる高度化に向け、映像解析システムの構築とクラウド/人工知能を用いた技術を共同で検討していく。

photo スバル車に搭載される運転支援システム「アイサイト」

 既に富士重工業は、カメラを用いた同社の運転支援システム「アイサイト」を用い、特定のシーンの検索や予測検知力を高めるデータ解析のための統合映像管理システムを日本IBMと共同で構築し、2016年4月に運用を開始している。アイサイトは、ステレオカメラを使って危険を予測する運転支援システム。前方衝突の回避や衝突軽減に加え、追従機能付きクルーズコントロールやレーンキープ機能などの予防安全機能を備える。

 日本IBMとの協業により、IBMクラウドを基盤とした自動車業界向けのIoT(Internet of Things)ソリューションである「IBM Watson Internet of Things for Automotive」を利用した新たなシステムの構築を検討する他、高度な運転支援技術の開発に向けて、クラウドや人工知能技術の特性と高度運転支援システムを高度にマッチングさせていく検証も進めるという。

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