「HTTP」の仕組みをおさらいしよう(その3)リトライ! 触って学ぶTCP/IP(4)(2/4 ページ)

» 2016年05月11日 05時00分 公開

画像をリクエストしたときのレスポンス

 HTTPで取り扱えるのはHTMLファイルに限りません。特によく用いられるのが、写真や図などの画像ファイルです。次は、画像ファイルをリクエストすると、どのような形式でレスポンスが送られてくるかを見てみましょう。

 画像は新しいサンプルサイト「ait-sample.list.jp」にあるものを読み出します。リクエストにはGETメソッドを使い、読み出す対象として「/rtcp/p00/top.jpg」を指定します。拡張子が「jpg」であることから、このファイルが画像ファイルであることが分かります。結果は次のようになりました。

 図4 画像ファイル(top.jpg)を読み出したときのプロトコルビュワー画面 図4 画像ファイル(top.jpg)を読み出したときのプロトコルビュワー画面
 図5 返ってきたレスポンスの様子 図5 返ってきたレスポンスの様子

 レスポンスヘッダの中で、特に注目すべきなのが次の項目です(図6)。

 図6 情報の種類を表すContent-Typeヘッダ 図6 情報の種類を表すContent-Typeヘッダ

 「Content-Type」ヘッダは情報の種類や形式を表すもので、この例なら、種類は「image」(画像)で、形式は「jpeg」形式ということになります。このヘッダを見ることで、読み出したデータの種類が分かりますので、ブラウザなどでは、これを基に必要な処理(例えば画像なら表示、音楽なら演奏)を行います。

 また、メッセージ本体はまるで“文字化け”のようになっています。これは、送り返された情報がテキストではなく、画像を表すデータであるために起きる現象です。このようなテキストでないデータは一般にバイナリデータと呼ばれ、0〜255までの値を使って情報を表します。HTTPでは、このバイナリデータも自由に取り扱うことができます。

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