管理用テンプレートはマイクロソフトからだけではなく、アプリケーションベンダーからも提供されている。アドビ システムズの「Adobe Reader」の管理用テンプレートファイルも、以下のサイトからダウンロードできる。
ダウンロードした管理用テンプレートをDCの「PolicyDefinitions」フォルダに配置すると、Adobe Readerの管理用テンプレート項目が追加される。なお、Adobe Readerの管理用テンプレートは日本語ユーザーインタフェースが用意されていないため、(残念ながら)英語表示になる(画面3)。
通常、Adobe Readerの初回起動時には「使用許諾(EULA)」に関するメッセージが表示される。このメッセージが突然表示されると、「えっ、どうすればいいの?」と困惑してしまうユーザーもいるだろう。
そこで管理用テンプレートの「Adobe Reader XI」→「Preferences」→「General」内にある「Accept EULA」項目を有効にすれば、初回起動時の使用許諾のメッセージ表示を省略できるようになる。ちょっとしたことかもしれないが、これによって社内のヘルプデスクへの問い合わせを減らせるのであれば、積極的に利用したい。
「Adobe Reader XI」→「Preferences」→「Security」内にある「Enable Acrobat JavaScript」もぜひ活用した項目だ。近年、不適切なPDFファイルを開くことでマルウェアに感染するケースが後を絶たない。この感染に悪用されているのが、PDFファイルを開くタイミングで実行されるJavaScriptだ。そこで、「Enable Acrobat JavaScript」項目を無効にし、JavaScriptを実行できないようにすれば、PDFファイルからのマルウェア感染を低減できるようになるだろう。
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