2016年6月19日には、一般のブロガー向けにAmazon Web Service(AWS)上でのWordPressサイトの構築方法を解説したブログ記事に対して、「自力でトラブルシューティングできない人は自前でWordPressを立ててはいけない」と徳丸浩氏(@ockeghem)がツイートしたことが話題となります。
このツイートを受けて、他の人からも「この記事にはセキュリティについての配慮が何もない」「この記事に従ってサイトを構築すると脆弱性を突かれて踏み台にされる危険性がある」と多くの指摘がなされました。
WordPressは、(特にプラグインの)脆弱性を狙われてサイトに侵入され、踏み台にされることが多く、またAWSは従量課金制のため、何も考えずに放置しておくと自分が知らないうちに、攻撃者が使用した通信料金やCPUの使用料金を請求されてしまう危険性があります。
また、サイトが人気になった場合などにも、もちろん通信料金が加算されます。そのあたりの事情を考えずにAWS上でのWordPressサイト公開を勧める無責任さを、「無免許の人に高速道路を運転させるようなものだ」などと非難するツイートも数多くあり、AWSでのサイト公開のリスクを考慮する必要性を感じさせられました。
一方で、「否定的なことばかりを書くと、初心者を萎縮させるのではないか」「危険があるとしても、対応方法を書いておけばよいのではないか」とする意見もありました。
この他にも、2016年6月のセキュリティクラスタは以下のような話題で盛り上がっていました。7月はどのようなことが起きるのでしょうね。
山本洋介山
猫と一緒に自宅の警備をする傍ら、「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているtwitterウォッチャー。セキュリティやネットワークに関する原稿も書いています。
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