2016年6月6日、有料放送を無料で視聴できるプログラムを公開した17歳の高校生が逮捕されます。当初は少しだけ話題になったこの事件ですが、6月27日に新たな展開を迎えます。
この少年が無料視聴プログラムを公開した他にも、佐賀県の教育システムネットワークに不正アクセスを行い、成績表の情報や21万人を超える個人情報などを盗み取っていたことが明らかになったのです。
この17歳少年に対しては、「天才ハッカーだ」「改心してホワイトハッカーになってほしい」など、少年の行為を驚きとともに称賛するようなツイートが多数行われた一方で、「技術的には大したことをしていない」という指摘や、少年の行為を称賛するような報道をいさめるツイートも見られました。また、「そもそもこうした情報をアクセス可能な場所に配置するのが問題で、紙で管理するのが一番なのではないか」とする意見も見られました。
さらに、少年がPCの情報を偽装するなどして無線LANネットワークに接続し、そこを介して侵入したという報道に対しては、「パスワードが甘かったのか」「WEPなどの脆弱な認証方式を採用していたのか」「MACアドレスを偽装するだけで無線LANアクセスポイントに接続できたのではないか」など、その手段を考察するツイートが見られました。
また、「最先端」を標榜していた同県の教育システムが不正アクセスを許してしまったことを揶揄(やゆ)するようなツイートも見られました。少なくともセキュリティに関しては、最先端と呼べるものではなかったようです。
事件が発覚してから数日がたつと、このシステムが過去にも同じ手口で侵入されていたことや、攻撃が発覚してからも対策が行われず問題が放置されていたこと、固定の管理者パスワードがユーザーに見られるようになっていたことなど、佐賀県のシステム管理体制の問題点が次々と明らかになりました。
「インターネットを使っている以上、万全な態勢というものはない」という開き直りともとれる同県のコメントも火種となり、簡単に侵入を許すようなシステム環境や、それを放置していた管理体制に対する批判的なツイートが多く見られました。
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