マイクロソフトが、「自社のクラウド戦略の成熟度」を相対評価できるWebサービス「Cloud Profitability Benchmark」を開始した。
米マイクロソフトは2016年8月15日(米国時間)、自社のクラウド戦略を他のパートナーと比較評価できるWebサービス「Cloud Profitability Benchmark」を開始した。
マイクロソフトは先ごろ、調査会社IDC Researchと共同でパートナー企業のクラウド環境や動向状況を計る調査「Microsoft Modern Partner Research」を実施。この調査結果を踏まえ、同社は収益性の高いクラウドビジネスの構築に貢献する、「モダンパートナーの事業展開における4つの重要な要素」を見いだしたという。
その4要素とは、「突出するための差別化」「最新の手法を取り入れた販売とマーケティング活動」「業務の最適化」「生涯にわたる顧客価値の提供」となる。
Cloud Profitability Benchmarkでは、パートナー企業がこの4要素を軸に「自社の成熟度を判断」できる。使い方と推奨される取り組みの流れは以下の通り。
企業属性、顧客の市場志向度、クラウドビジネス指標、顧客による導入および利用状況、収益事業に関する問いに回答する。所要時間は5分ほど。この回答内容が比較評価の材料になる。
回答を済ませると、全体的な成熟度スコアとして「Start」「Grow」「Optimize」のいずれかの判定結果と、前述した4つの要素ごとの成熟度スコアが表示される。
各要素の成熟度スコアには、「より成熟度を高めるために取るべき施策」も示される。
評価結果は「チームで共有する」ことが推奨される。評価結果は、サイトの「Share Results」から簡単に共有できる。
続いて、チームで取るべき施策を議論し、行動計画を策定する。クラウド戦略の成熟化を迅速に進めるための責任者も決める。なお、自社を担当するマイクロソフトのパートナー営業担当者がいるならば、その人とも評価結果を共有するとよい。
クラウド成熟度を高めるには「一貫した取り組みが必要」になることから、毎月チームで集まり、進捗と行動計画をレビューする。
公式eBook「The Modern Microsoft Partner Series, Part 4: Optimize Your Operations」には、クラウドビジネスで重要な指標が網羅されているので、こちらも参照する。
そして、Cloud Profitability Benchmarkによる評価を四半期ごとに実施し、自社の成熟度向上の進捗をチェックする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.