「まず、プルダウンリストを利用したプログラムから作成することにしましょう。プルダウンリストの場合は、選択できる項目は1つだけです。セレクトボックスは、先頭の選択値のみを返すので、select要素のvalueの値を調べれば、どの項目が選択されたのかがわかります」
「例えば、name属性がfrmのフォームに配置されている、name属性areaのプルダウンリストの選択項目は、次のようにvalueプロパティで取得すればいいですね」
「では、プログラムを作成してみます」
「リストボックスは、lキーを押しながらクリックすることで、複数の項目を選択できます」
「ということは、選択されたすべての項目を取得するには、一工夫が必要ですね」
「そこで今回は、複数の選択に対応できるように、for文を使ってoption要素に順番にアクセスし、選択された要素を取得するようにしましょう。lengthプロパティでOption配列の要素数を取得し、要素の数に達するまで処理を繰り返すようにしてみてください」
「for文の内部では項目が選択されているかどうかをチェックしなければなりませんね」
「if文を使いましょう。条件としては『options[i].selected』を指定し、処理中のoption要素が選択されている(selectedプロパティがtrue)場合に、textプロパティとvalueプロパティの値をアラートダイアログで表示するようにしましょう」
「選択された項目のぶんだけ繰り返し、ダイアログで表示するのですね。では、作ってみます」
「(1)では、lengthプロパティでOption配列の要素数を取得し、要素の数に達するまで処理を繰り返すようにしています。続く(2)では、if文の条件として『options[i].selected』を指定し、処理中のoption要素が選択されている(selectedプロパティがtrue)場合に、textプロパティとvalueプロパティの値をアラートダイアログで表示するようにしました」
JavaScript Web開発パーフェクトマスター
金城俊哉著
秀和システム 3,672円
JavaScriptは、Webアプリ開発の定番言語です。本書は、JavaScriptの初学者向けにWebアプリ開発に必要なノウハウを、ボトムアップ方式で基礎から応用までやさしく解説します。
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