最後に、この先へ進むために役立つ情報を挙げておこう。
今回はXamarin.FormsでUIを作った。もう1つ、Xamarinには「ネイティブUI」もある(一般には「Xamarin Native」と呼ばれるが、「ネイティブコード」と紛らわしいので本稿では「ネイティブUI」と呼ぶ)。
ネイティブUIは、ネイティブな(=各プラットフォーム固有の)UIコントロールを利用するという意味だ。Xamarin.Forms以前からあるネイティブUIは、「Traditional Xamarin approach」(従来型のXamarinアプローチ)とも呼ばれる(次の画像)。
ネイティブUIとXamarin.Formsの違いを簡単にまとめると、次の表のようになる。
ネイティブUI | Xamarin.Forms | |
---|---|---|
使えるUIコントロール | プラットフォームに用意されているUIコントロールの全て | プラットフォームに共通するUIコントロールのみ |
UIを記述する場所 | プラットフォームごとのプロジェクト | 共通のプロジェクト |
Xamarin.FormsとネイティブUIについては、この連載の中でもう少し詳しく解説する予定である。両方とも触ってみて、作りたいアプリに適した方法を選ぼう。
参考になるWebサイトを挙げておく。
まずは、Xamarinの公式サイト。英語だけなのはつらいが、最も多くのドキュメントがある。
Xamarin.Formsを学ぶなら、これも英語ではあるが、Xamarin.Formsのプロジェクトを作ったときに紹介される書籍がある(次の画像)。
Xamarin公式から、Xamarin.Formsなどのサンプルコードや、(OSS化されたので)Xamarin.Formsのソースコードまでもが公開されている。
困ったときに頼りになるのがフォーラムやTwitterだ。
ここInsider.NETでもXamarinの記事を増やしていくので、ぜひ参考にしてほしい。
また、兄弟サイトBuild InsiderもXamarinに力を入れている。
Xamarin for Visual Studioを使うと、C#でクロスプラットフォーム開発ができる。もちろん、その中のAndroidアプリだけ/iOSアプリだけ/UWPアプリだけの開発に使ってもよいわけだ。これからスマートフォン用のアプリやWindows 10のUWPアプリなどを作ってみたいと思っているC#erにとって、魅力的な開発環境である。
今回は、開発環境を整えて、"Hello, Xamarin!"をやってみた。
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