SAPジャパンが、SAP HANAプラットフォームを用いた新世代データウェアハウスアプリケーション「SAP BW/4HANA」を発表。クラウド対応を一層進め、自社クラウドおよびAWSでの利用をサポートする。
SAPジャパンは2016年10月5日、次世代DWH(データウェアハウス)アプリケーション「SAP BW/4HANA」の提供を開始した。
SAP BW/4HANAは、ビッグデータ分析向けインメモリクエリエンジン「SAP HANA Vora」で処理した非構造化データ、企業内外の既存のシステムで管理する構造化データを問わず、あらゆるデータを統合して分析を可能とするDWHアプリケーション。データの移動と重複を徹底して削減し、さらなる効率化を図れるとする概念から、SAPは“次世代のDWH”とうたっている。IoT(Internet of Things)システムから収集した時系列のセンサーデータなども統合管理でき、ホットデータ、ウォームデータ、コールドデータといったデータの使用頻度に応じてデータを圧縮し、効率よく管理する機能も備える。
また、従来のオンプレミス環境での利用に加え、クラウド環境での利用も一層強化し、自社の「SAP HANA Enterprise Cloud」の他、「Amazon Web Services(AWS)」対応ソリューションをサポートする。この他のサードパーティー製クラウド基盤にも順次対応する予定だ。
SAP BW/4HANAの主な特徴は次の通り。
クラウドに対応したSAP BW/4HANAの提供開始に伴い、SAPではAWSの「X1インスタンス」向けに、新たにSAP BW/4HANAの動作に関する認定を行った。X1インスタンスは、大容量のメモリを必要とするアプリケーション向けに、2TBのメモリ、インテル Xeon プロセッサ E7 8880 v3(2.3GHz動作)×4、最大20Gbpsのネットワークから利用できるインスタンス。最大7ノードまでスケールアウトでき、その場合は最大14TBのメモリを利用できる。
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