NECがSAS製品を使った機械学習/AIソリューション、第1弾は需要予測クラウドサービスは2017年2月を予定

NECとSAS Institute Japanは2016年10月19日、NECが同社の機械学習/AI技術と、SASの分析製品を組み合わせたソリューションを提供すると発表した。2016年11月1日には第1弾のソリューションをユーザー企業への納入型で販売開始。2017年4月にはこれをクラウド分析サービスとして提供開始する。

» 2016年10月20日 06時00分 公開
[三木泉@IT]

 NECとSAS Institute Japanは2016年10月19日、NECが同社の機械学習/AI技術と、SASの分析製品を組み合わせたソリューションを提供すると発表した。2016年11月1日には第1弾のソリューションをユーザー企業への納入型で販売開始。2017年4月にはこれをクラウド分析サービスとして提供開始する。

 NECは「NEC the WISE」という名称で、AI技術群を展開している。これには「異種混合学習技術」「テキスト含意解析」「RAPID機械学習」などがある。このうち異種混合学習技術は、ビッグデータに隠れたさまざまな規則性を自動で発見する技術。テキスト含意解析は、分析対象となる文書において、同じ意味を含む文をグループ化する技術。RAPID機械学習は、事前に手本となるデータを読み込むことで、自動で傾向を学習する技術。

2社の製品で構成されるソリューションは、インテグレーション、クラウドの2つの方式で提供される

 第1弾は、異種混合学習技術を、SASの「SAS Visual Analytics」を組み合わせた、需要予測ソリューション。過去の販売実績、気象予報、キャンペーン情報などのデータから自動的にきめ細かく規則性を見いだすことで、商品ごとの販売数を高精度に予測するという。Visual Analyticsを組み合わせることで、こうした分析をスピーディに行い、視覚化までが容易にできる。

 NECではこれまで、NEC the WISEの技術を顧客ごとにカスタマイズ提供してきた。今回、この技術とSASの統合プラットフォームを連携したソリューションを提供することにより、データ分析やAI活用をより迅速に開始できるようになるという。

 今後、テキスト含意解析、RAPID機械学習など、他の機械学習/AI技術と、SASのVisual Analytics、Visual Statisticsなどを組み合わせた目的特化型ソリューションを、順次開発していくという。

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