最近のWeb開発では、どのような技術を使い、どのようにアプリが開発されているのだろう。JavaScriptの言語仕様と人気のライブラリについての最新事情をキャッチアップして、これからの時代に備えよう。
以前のJavaScriptといえば、ブラウザ上でのみ動作する、Webページにちょっとした動きを付けるための言語であり、ブラウザごとに動作や機能も異なっていた。それが今では、その活動領域はブラウザを飛び出して、サーバサイドの開発やデスクトップアプリの開発にも使われるようになり、Web標準の進化とともにブラウザ間での互換性も取られるようになった。
JavaScriptはWebアプリやサーバサイド、そしてWeb標準をベースとしたさまざまなアプリの共通開発言語となったのである。
Windows開発者にとってもJavaScriptは重要な位置を占めつつある。ASP.NETでWebアプリ開発を行う際にはクライアントサイドでJavaScriptが必要になるし、JavaScriptベースのUWP(Universal Windows Platform)アプリ開発、Apache Cordovaを利用したクロスプラットフォームアプリ開発など、JavaScriptが活躍する場面は多々ある。
そして、2015年には新たなバージョンのJavaScriptの言語仕様である「ECMAScript 2015」が登場した。これは、C#開発者などにとってはなじみ深いであろうクラスベースのオブジェクト指向プログラミングをサポートする。
@IT eBook Vol.23では、C#開発者に向けて、ECMAScript 2015で導入されたさまざまな構文要素や機能を(可能であればC#と比べながら)説明した特集「C#×JavaScript」と、人気のあるJavaScriptライブラリ/フレームワークを紹介した特集「今から始めるJavaScriptアプリ開発」を1冊にまとめている。
2016年11月時点では「ECMAScript 2016」という新たな仕様も公開されているが、これを理解する上でもECMAScript 2015についての知識は必須といえる。本書でJavaScriptの言語仕様、アプリ開発に使われるフレームワークなどについての情報をキャッチアップしていただければ幸いだ。
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